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【国際】

サウジ記者、皇太子が拘束指示か 親米国の事件にトランプ氏苦慮

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 【ワシントン=石川智規、イスタンブール=奥田哲平】サウジアラビア人の反政府記者ジャマル・カショギ氏(59)がトルコで行方不明になっている問題で、米紙ワシントン・ポストは十日、複数の当局者の話として、サウジのムハンマド皇太子が同記者を拘束するよう指示したことを示す会話を、米政府が傍受していたと報じた。

 同紙は、カショギ氏の複数の友人の証言として、皇太子に近いサウジ政府高官らが四カ月間にわたり、サウジに帰国すれば政府の高い職務を用意すると打診していたとも伝えた。

 トルコは、カショギ氏がサウジ総領事館に入った二日同日に入国したサウジ情報機関の特別チームが、館内でカショギ氏を殺害、または拉致したとみて捜査を進めている。サウジ政府は失踪への関与を否定しているが、政策に批判的だった同氏への言論弾圧との見方が強まっている。

 トランプ米大統領は十日、「あらゆることを要求している。われわれは真相を究明したい」と強調。サウジ指導者と電話協議し、全容解明を求めたことを明らかにした。

 トランプ氏は「人々はカショギ氏が総領事館に入ったのを見た。だが、出たところは見ていない。深刻に受け止めなければいけない」と述べたほか、トランプ政権に支援を求めているカショギ氏の婚約者をホワイトハウスに招く可能性にも触れた。

 トランプ政権では、ポンペオ米国務長官やボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、クシュナー上級顧問らがムハンマド皇太子と電話協議し、積極的な捜査や情報収集を求めている。ただ、イラン封じ込めに向け、親米国サウジとの関係を悪化させたくないこともあり、対応に苦慮しているのが実情だ。

 

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