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【国際】

英NGO「安田さんの身代金は3億円」 政府は支払い否定

 【イスタンブール=奥田哲平】内戦下のシリアで三年前から武装組織に拘束され、解放されたとみられるフリージャーナリストの安田純平さんを巡り、非政府組織(NGO)シリア人権監視団(ロンドン)は二十三日、本紙の取材に「解放のために三百万ドル(約三億三千万円)が支払われた」と述べた。信ぴょう性は不明。日本政府はテロ組織の身代金要求には応じない方針で、今回も「身代金を支払った事実はない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)としている。

 監視団のアブドルラフマン所長はシリアの反体制派関係者の情報として、身代金の支払いがあったとしたが「出どころは知らない」と説明。一方、安田さんの映像をフェイスブック上で公開してきた自称シリア人活動家も本紙に「解放はただではない」と指摘。「金額は言えない。拘束していた組織は以前から百五十万ドルを要求していた」と語った。

 アブドルラフマン所長によると、安田さんとみられる男性は、シリア北西部イドリブ県のトルコ国境に近い町に拘束されていた。カタールが仲介し、数日前からトルコ軍が武装組織と交渉を始め、解放された。

 安田さんは当初、国際テロ組織アルカイダ系のシリア解放機構(旧ヌスラ戦線)に拘束されたが、新興の過激派組織「フッラース・ディーン」に身柄が移った。直近は中国の少数民族ウイグル族系の「トルキスタン・イスラム党」のシリア人指導者の支配下にあったという。一方シリア解放機構は二十三日、本紙に「われわれは日本人記者を拉致したことはない」と関与を否定した。

 カタールとトルコはシリア内戦で反体制派のイスラム主義組織を支援してきたとされ、過激派組織に誘拐されたスペイン人記者の解放にも協力した経緯がある。

 監視団は、英国を拠点にシリア内戦の戦況や被害情報を収集。シリア国内に二百人以上の通信員がいるとされる。

 

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