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【国際】

LGBTに広がる不安と反発 トランプ政権検討 生まれつきの性に限定

10月22日、米ニューヨーク市郊外のゲイバーで、「私はあなた方を守る」と連邦下院選での支持を訴えるリューバ・グレチェン・シャーリー氏=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】行政上の性の定義を生まれつきの性別に限定する新方針を検討しているトランプ米政権に対し、心と体の性が異なるトランスジェンダーなど性的少数者(LGBT)に不安や反発が広がっている。「私は国を守りたい」と語るトランプ氏。六日の中間選挙を前に国内の分断はより深まっている。

 「私たちは結婚できなくなるのか」。十月二十二日、ニューヨーク市郊外のゲイバー。連邦議会下院選で与党・共和党の男性現職に挑む野党・民主党の女性新人リューバ・グレチェン・シャーリー氏(37)を招いたLGBTの座談会で、参加者の一人が新方針に不安を漏らした。念頭にあるのは連邦最高裁が二〇一五年に認めた同性婚の行方だ。同候補は「性的指向や性自認は他人が決めるものではない。私はあなたを守るために闘う」と投票を呼び掛けた。

 座談会に出席したトランスジェンダー支援団体幹部のキンバリー・リスミラーさん(29)は取材に「トランプ政権はLGBTの存在そのものを否定しようとしている」と批判。こうした当事者らの声はインターネット上で「#WontBeErased」(消されない)とのキーワードとともに拡散している。

 新方針は米紙ニューヨーク・タイムズが十月二十一日に独自報道。トランプ氏は二十二日、報道陣の質問に「多くの考え方がある。非常にまじめに考えている」と否定せず、LGBTからの反発に対し「皆を守ろうとしている。私は国を守りたい」と強調してみせた。

 モントリオール五輪(一九七六年)陸上男子十種競技の金メダリストでトランスジェンダー当事者のケイトリン・ジェンナー氏(69)は二十五日、ワシントン・ポスト紙への寄稿で、現政権を支持してきた自身の立場について「悲しいが間違っていた。トランプ氏を支持しない」とつづった。

 世論調査会社ピュー・リサーチ・センターの九月の世論調査では、民主党支持層の66%がLGBT問題を「非常に重要」と答えた一方で、共和党支持層では24%にとどまった。

 

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