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【国際】

米中間選挙 下院、女性最多 イスラム教徒、最年少、LGBT当選 

6日、米ミネアポリスで、下院選で当選が確実になった後、取材に応じる民主党のイルハン・オマル氏=赤川肇撮影

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 【米中西部ミネソタ州ミネアポリス=赤川肇】今回の米中間選挙では女性候補が史上最多となり、AP通信によると、開票の結果、下院の女性議員数は改選前の八十四を上回り最多記録を更新する。上下両院の女性比率も現状の20%を超えて過去最高になる見通し。イスラム教徒の女性や性的少数者(LGBT)など社会的少数者の当選も相次ぎ、専門家は「トランプ効果」を指摘する。

 「移民、黒人、イスラム教徒の女性である私を、現政権は米国人と見ていない」。ミネソタ州の最大都市ミネアポリスを擁する下院選第五区で、女性新人同士の争いを制した民主党のイルハン・オマル氏(37)。勝利演説で、排外主義や女性差別をちらつかせるトランプ氏への対抗心をあらわにした。「移民や女性の権利を守る。ヘイト(憎悪)には屈しない」と訴えると、ヒジャブ姿の女性支持者らの歓声に包まれた。

 連邦議会初のイスラム教徒女性議員の一人になるオマル氏は八歳の時、内戦下のソマリアから家族で逃れた。ケニアの難民キャンプで四年間過ごした後、一九九七年に米国へ。二〇一六年に州議会議員になり、地元下院議員の引退を受けて国政に挑み、国民皆保険の実現や不法移民の取り締まりを担う米移民関税捜査局(ICE)の廃止などを訴えた。六歳から十五歳まで一男二女の母親でもある。

 オマル氏の支持者で金融機関勤務のベス・トゾさん(55)は、中間選挙での女性の躍進を「トランプ政権の女性軽視に対する反発」と指摘。性的暴行疑惑を抱えた連邦最高裁のカバノー判事をトランプ氏が徹底的に擁護した例を挙げた。

米ニューヨークで、支持者と笑顔を見せる民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏(右)=ロイター・共同

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 ニューヨーク州の下院選第十四区では、予備選で民主党現職の男性重鎮を破ったプエルトリコ系の「民主社会主義者」、アレクサンドリア・オカシオコルテス氏(29)が当選し、史上最年少の女性下院議員となる。

 米コロンビア大のジーン・コーエン教授(政治哲学)も、人工妊娠中絶に反対したり女性蔑視発言を繰り返したりするトランプ氏への「反発と懸念」が女性躍進の原動力だと断言。連邦議会で女性の割合が増えれば、女性有権者の関心が高いとされた医療保険や学校教育といった政策課題により重点が置かれるようになるほか、議員の男女均衡が進むことで「賃金など市民社会における男女格差の解消にもつながる」とみる。

 一方、LGBTでは、同性愛を公表している民主党下院議員のジャレド・ポリス氏(43)がコロラド州知事選当選。バーモント州知事選は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーで民主党のクリスティン・ハルクィスト氏(62)が注目されたが共和党現職に敗れた。

◆スウィフトさん 応援候補敗れる

 【ワシントン=共同】米中間選挙の南部テネシー州の上院選で、人気女性歌手テイラー・スウィフトさんが応援した民主党候補フィル・ブレデセン氏は、共和党の女性候補マーシャ・ブラックバーン氏に敗れた。

 

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