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【国際】

トランプ氏 下院敗北でも、なぜ「勝利」主張? 20年再選へ知事選重視

7日、米ホワイトハウスで開いた記者会見で発言するトランプ大統領=AP・共同

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 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領は七日の記者会見で、前夜の中間選挙の結果を「ほぼ完全勝利だ」とあらためて自賛した。下院で民主党に過半数を奪われる敗北だったのに「勝利」と繰り返すのはなぜか。背景には、二〇二〇年大統領選を見据えた自分本位の戦略と、それに即した結果が得られたとの満足感がある。

 「われわれは二〇二〇年大統領選に向け、四つの州知事選で勝利した。フロリダ、アイオワ…。こんなに重要なことはない」。トランプ氏は会見でこう述べた。

 知事は州内の予算配分や選挙事務に大きな権限を持つ。共和党知事を抱える州ならば、大統領選や予備選での支援も見込める。

 トランプ氏が挙げた四州とは、南部フロリダとジョージア、中西部アイオワ、オハイオ。いずれも大統領選における激戦州だ。中でもフロリダ州は大票田で、大統領選のたびに勝者が入れ替わるスイングステート(揺れる州)でもある。

 また、中西部二州は「ラストベルト(さびついた工業地帯)」に位置し、自身の支持基盤である中低所得の白人労働層が多い。知事選の勝利は、自身の土台を固めることにつながる。ホワイトハウス高官は、トランプ氏が選挙戦終盤に「下院よりもフロリダなどいくつかの州の勝敗を重視していた」と明かす。

 実際、トランプ氏は選挙戦終盤、劣勢が伝えられる下院の各選挙区ではなく、知事選や上院選での接戦州にあたるフロリダ、ミズーリなどの各州を重点的に回っていた。

 上院選では、インディアナとノースダコタ、ミズーリの中西部三州で、いずれも共和党新人が民主党現職に勝利する成果を収めた。さらにテキサス州では、宿敵クルーズ上院議員の応援に回り、民主党の「次の大統領候補」との呼び声が高いオローク候補を破った。

 スタンフォード大のブルース・ケイン教授(政治学)は「大統領は今回、候補者の応援というよりむしろ、自分の土台を守るための選挙をしていた」と指摘した。

 

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