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【国際】

「対IS、イスラエルと協力」 エジプト大統領 治安重視

 【カイロ=奥田哲平】米CBSは三日、エジプトのシシ大統領が同国北東部シナイ半島で続ける過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で、イスラエルと協力していると認めたと報じた。過去に四度交戦した両国が、テロへの脅威を背景に軍事面で協調し始めたと言えそうだ。

 シシ氏はCBSのインタビューで「イスラエルと広範囲で協力している」と述べた。一方、IS系列メディアも三日、シナイ半島の都市アリーシュなどで「二日夕にユダヤ人の空爆が二十回行われた」とする声明を出した。

 両国の軍事協力を巡っては、米紙ニューヨーク・タイムズが昨年二月、イスラエル軍が二〇一六年から計百回以上、IS拠点を空爆したと報じたが、エジプト軍は否定していた。

 シナイ半島では、IS分派組織が一四年ごろから治安機関などを狙ったテロを繰り返し、掃討作戦は難航。隣国イスラエルにとっても治安回復は重要で、さらにパレスチナ自治区に影響力を持つエジプトと協調する必要もあった。ネタニヤフ首相は昨年五月に秘密裏にエジプトを訪問し、シシ氏とガザ情勢を協議したとされる。

 エジプトは、イスラエルのパレスチナ占領に反対し一九七三年まで四度の中東戦争で衝突。七九年に平和条約を結んだものの、一般市民の間にはいまだに反イスラエル感情が根強い。

 それだけにシシ氏の発言は一歩踏み込んだ形。だが、国民の反発を懸念したのか、駐米エジプト大使がCBSに対し、六日に予定するインタビュー全編の放送をしないよう求めてきたという。

 

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