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【国際】

韓国検察、前最高裁長官を取り調べ 元徴用工訴訟介入疑惑

 【ソウル=共同】韓国最高裁が朴槿恵(パククネ)前政権と癒着し、二審で日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟の上告審で確定判決を出すのを遅らせたり、二審を破棄する逆転判決を促したりする工作を行った疑惑で、検察は十一日、梁承泰(ヤンスンテ)・前最高裁長官を出頭させ、職権乱用などの容疑で取り調べた。最高裁長官経験者が容疑者として取り調べを受けるのは初めてという。

 文在寅(ムンジェイン)大統領は十日の年頭記者会見で、元徴用工訴訟に関する韓国政府対応がまだ出ていないことについて、この事件の捜査が続いている点を挙げており、捜査の行方が注目される。

 梁氏は出頭前の記者会見で「誤解を解くことができるよう丁寧に説明したい」と疑惑を否定した。韓国メディアによると、検察は梁氏を十二日以降も取り調べた上、逮捕状請求の可否を検討する方針。

 検察は、既に最高裁の所属機関「法院行政所」の前次長、林鍾憲(イムジョンホン)被告を逮捕、起訴した。梁氏が林被告の上司だった元最高裁判事二人に指示し、二人が林被告に指示したとの構図を描いている。ただ、元最高裁判事二人に対する逮捕状は裁判所に棄却されており、今後、梁氏が逮捕されるかどうかは不透明だ。

 訴訟を巡る工作は、日韓関係の悪化を危ぶむ朴前政権の意向をくんで行われたとされ、梁氏は「(判決が確定すれば)日本が国際司法裁判所(ICJ)に提訴するなど反発するだろう」と担当裁判部に破棄を求めていたと報じられている。

 訴訟は、梁氏が退任後の昨年十月、最高裁が日本企業への賠償を命じる確定判決を出し、日本政府が強く反発している。

 

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