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【国際】

IS掃討「最終作戦 開始」 シリア東部でクルド勢力

 【カイロ=奥田哲平】過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を続ける少数民族クルド人主体の「シリア民主軍(SDF)」のムスタファ・バリ報道官は九日、シリア東部に残るIS支配地域の奪還に向け、「最終作戦」を始めたと発表した。掃討が完了すれば駐留米軍の撤収が本格化するとみられ、シリア内戦は新たな局面に入る。

 SDFは、米軍主導の有志国連合と連携。一昨年十月にIS拠点の北部ラッカを制圧したものの、ISはイラク国境に近い東部デリゾール周辺部に戦闘員二千人の勢力を残しているとみられる。SDFは作戦開始前に二万人以上の民間人を避難させたという。

 シリア情勢を巡っては、トランプ米大統領が昨年十二月に駐留する二千人の米軍を撤収させると表明。トランプ氏は六日に「来週のうちに百パーセント奪還を公式に発表できるだろう」と述べていた。米軍が撤収すれば、連携してきたクルド人勢力が見捨てられる形となり、対立するトルコやアサド政権などとの主導権争いが激しさを増す。

 一方、イスラム法に基づく政教一致の「カリフ制国家」の建設を掲げたISは劣勢を受け、既に地下に潜伏して散発的なテロを続ける戦略に回帰したとみられる。指導者バグダディ容疑者の行方もつかめていない。

 コーツ米国家情報長官は先月末に「ISはネットワークを構築し、世界各地に分散した数千人の信奉者を持つ」と指摘している。

 

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