東京新聞
中川鋭之助賞

■平成18年度 受賞者インタビュー

平山素子さん(モダンダンス)
言葉より身体で表現したほうが自分を伝えやすい
平山素子さん

 「言葉よりも、身体(からだ)で表現したほうが自分を伝えやすいから」

 なぜ踊るのか、という問いに明快に答える。新進舞踊家に贈られる中川鋭之助賞(東京新聞制定)の今年の受賞者となった。

 五歳のころ、友達がバレエ教室に通うのを見て、習いたいと両親に訴えた。クラシックバレエは高校生まで続けるが「新しいタイプのダンスを」と、進学した筑波大学では大学院までモダンダンスを学ぶ。

 「やってみないと気がすまない性格で体験好き」。昨年十月には航空機を利用し、一回約二十秒間の無重力下で十回の浮遊表現を繰り返した舞踊「飛天の夢」に挑戦し、話題となった。

 「既成概念を根底から覆される体験でした。でも逆に、ダンスの本当に基礎的な部分を信じて、突き詰めるべきだという確信になりました」

 「学生のころは、コンテンポラリーダンスという言葉すらありませんでした。それを思うと、時代は常に動いていると感じます。身体の放つ力を信じて、少しずつ進化していくダンスとまっすぐ向き合いながら、踊り続けたいと思っています」と迷いはない。

 受賞を「意外なプレゼント。目標を持ってまじめに実行することの大切さをあらためて感じました」と喜ぶ。名古屋市出身。東京都内在住。(大柳勝)

(2006年4月27日・東京新聞)

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