東京新聞
中川鋭之助賞

■平成24年度 受賞者インタビュー

バレエダンサー 青山季可さん
多くの人に支えられているから主役ができる
青山季可さん

 「大好きな先輩方が名を連ねる賞をいただき、光栄です」

 少女時代。年齢をはるかに超えたハイレベルの踊りは、「天才的」と称賛された。国内最大の全国舞踊コンクールバレエ第二部で優勝したのが十歳。次のステップのジュニア部に出場できるのは四年も先だった。

 早くからの夢だった海外留学は中二の春、英国の名門ロイヤル・バレエスクールで実現した。「フランスの話もあったのですが、若すぎて待機中でした。師事していた牧阿佐美先生のお力添えでロイヤルに決まりました」と言う。

 英国で三年、さらにドイツで二年。通算五年の留学を終えて牧阿佐美バレヱ団に入る。以来、ケガや病気で団の公演を休んだことは一度もなく、着実に力をつけていった。全公演の主役を務めた昨年、山口県と富山県の公演では、それぞれ二日連続して「白鳥の湖」のオデットとオディールを一人で踊り通した。

 「不安だった体力にも自信がつきました。ただ、主役を踊ることができるのも多くの人に支えられているから。その感謝の気持ちを伝えられるダンサーを目指します」。東京都在住。二十九歳。(山岸靖昌)

(2012年3月3日・東京新聞)

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