東京新聞
中川鋭之助賞

■平成29年度 受賞者インタビュー

中川鋭之助賞を受賞 バレエダンサー 碓氷悠太さん(34)
碓氷悠太さん

 178センチの長身で、彫りの深い端正な容姿と技量で、観客の目を自然にひきつける。王子など高貴な役がぴったりのダンサーだ。

 名古屋市出身。母に勧められ、8歳でバレエを始めた。17歳でプロになると決意。米国、カナダに留学後、地元の松岡伶子バレエ団に入り、ロシアの名門劇場出身のダンサー夫妻や著名な振付家の故石井潤さんと出会い、舞踊家人生の基盤ができたという。

 「テクニックだけでなく、役の心情や演技、主役の役割や立ち居振る舞いなど、主役に必要なことを細かく教わりました」

 大舞台での主役未経験だった9年前、石井さんに、新国立劇場バレエ団の「カルメン」の主役に抜てきされ、純粋で不器用な青年を若さいっぱいに表現、鮮やかな印象を残す東京デビューを飾った。

 東京のバレエ団から誘いを受けたこともあるが、名古屋を拠点に東京や関西などでも舞台に立ち、研さんを積む。

 新進気鋭の舞踊家に贈られる中川鋭之助賞の受賞に「まだ実感がわかないんです。自分には縁がないと思ってました。地方で活動するダンサーの励みになれば」 (加藤智子)

(2017年4月4日・東京新聞)

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