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【東京都知事杯争奪】

関東、全国へ弾みの快挙 新町 史上初連続V

優勝の新町ナインと準優勝の池雪ナイン

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 東京都知事杯争奪第35回都学童軟式野球大会(都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催)の準決勝と決勝、3位決定戦が21日、東京都八王子市の上柚木公園球場で行われ、新町ライオンズ(青梅)が決勝で池雪ジュニアストロングA(大田)を下して優勝した。新町は8月4、5日に都営駒沢球場で行われる東京新聞カップ関東学童大会へ、2位の池雪と3位の山野レッドイーグルスA(世田谷)は9月初旬に埼玉県で行われるNPB杯選抜学童軟式大会への出場を決めた。

◆力でねじ伏せた

 史上初となる、全日本学童の東京都大会と、都知事杯学童大会の連続V。快挙を成し遂げた新町ナインだが、浮かれたのはほんの一瞬、すぐに関東、そして全国へと目を向けた。

 この同時Vは、地区代表チームの選出方式により、どちらか一方しか出られないといった支部もあるため、公式レコードとは成り得ない記録だ。それでも、ことしの新町の強さを物語るには十分だろう。この都知事杯で、新町はこの日の準決勝まで、すべての試合をコールドで勝ち上がった。「全日本(都大会)からの連戦で、疲れはあった」(新町・小峰和彦監督)。蓄積する疲労を考慮し、選手たちに自宅での素振りの自重を呼びかけたこともあったという。試合続きで、練習時間が十分に取れない状況も「実戦でしか学べないことも多い」と前向きにとらえた。

決勝5回表、本塁打を放ってホームインし、岩田君(左)と抱き合って喜ぶ新町・関君=八王子市・上柚木公園球場で

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 決勝は充実著しい池雪Jr.に中盤、リードを許しながらも、5回に1番・関智仁君の2ランで逆転。最終6回にも岩田龍流君の適時打などで突き放し、力でねじ伏せた。「底力がついてきた気がする。決勝も逆転できると思っていました」と話す主将・安永龍君の声はかすれてガラガラ。2試合連続となる本塁打で試合をひっくり返した関君は「最後は“ここで決めないと、もう回って来ない”と思って打った」と笑顔だ。

 「2日間でひとり150球まで。これはきっちり守った」と継投にも腐心し、決勝は白田悠祐君、根津隆斗君、小出哲平君の3人による継投。東京を完全制覇した新町が大胆に、しかし細心の注意を払いつつ、このまま全開で夏を駆け抜ける。

◆古巣と頂上決戦 関戸太亮君

 新町の野手・関戸太亮君は小学3年まで大田区池雪小に通い、Jr.ストロングでプレー。「それから青梅に引っ越して、新町に入った」関戸君は、新町の一員として出場した昨秋の新人戦都大会で、かつての仲間たちと再会した。「“決勝で会おう”って。新人戦では無理だったけど、やっと戦えた」。ついに実現した約束の一戦では、本塁打を放つ活躍を見せた。「池雪のみんなにも、成長が見せられたかな」。新町の優勝と、池雪の準優勝を同時に喜んだ関戸君は、とびきりの笑顔で大会を終えた。

◆準V池雪 次はNPB杯で大暴れ

都軟式野球連盟・梅田勝利会長から準優勝の表彰を受ける池雪の新城主将(右)と早勢飛馬君(中)、石戸谷君

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 準優勝を獲得した池雪Jr.にも、大きな成長を実感させた大会となった。

 春先のケンコー杯で準優勝するなど、実力の高さを見せていたことしの池雪だが、全日本学童では大田代表を逃すと、今大会も予選で六郷ペガサスに敗れ、第2代表での出場。しかし、いざ都大会が始まると、これまでにない安定感で勝ち上がった。準々決勝で優勝候補の一角・不動パイレーツ(目黒)に完勝するなどし、ついに決勝進出。準決勝でもエース・石戸谷篤志君が無安打無得点を記録するなど、大一番でさらに飛躍した。

 その石戸谷君も身長は147〜8センチ。「全体的に体重が軽すぎるのが、うちの欠点だ」と川嶋毅監督。「連戦になると、体力的に厳しいな」。それでも決勝も王者・新町に終盤までリードを奪うなど、しっかりと強さを見せた。

 「自分もピッチング、バッティングが良くなったし、チームも以前とは全然違う」と石戸谷君。「自信はついたけど、油断せずに、しっかり戦えた」とエースが話すと、「攻撃もしっかりと、つなぐ意識でできている」と主将の新城塁斗君もうなずいた。9月のNPB杯では、さらに成長した池雪が大暴れしてくれるはずだ。

 ▽準決勝

新町ライオンズ7−0西小岩フェニックス

池雪Jr.ストロングA1−0山野レッドイーグルスA

 ▽3位決定戦

山野レッドイーグルスA2−0西小岩フェニックス

 ▽決勝

新町ライオンズ

    110022|6

    120000|3

池雪Jr.ストロングA

 (時間切れ6回)

(新)白田悠祐、根津隆斗、小出哲平−安永龍

(池)新城塁斗、田上駿−今泉正瑛

本塁打関戸太亮、関智仁(新)

山野完封、執念の銅メダル

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◆3位決定戦

 3位決定戦では山野レッドイーグルスAが西小岩フェニックス(江戸川)を下し、NPB杯学童大会への2枚目の切符を手にした。山野・長瀬嶺也君、西小岩・泉健太君の両主将が好投し、5回まで0−0。6回、山野の3番・高鳥希実さんが左越え本塁打で均衡を破り、山野は最終7回にも蛭田竣介君の三塁打などで1点を加えて逃げ切った。

 「1試合目(準決勝)に打てなくて、監督に言われたとおり、バットを大きく後ろに引かず、コンパクトなスイングを心がけました」と本塁打の高鳥さん。3位決定戦ではセカンドの守備で、ピンチを再三救った谷山陸斗君は「準決勝で守ったサードよりも、セカンドの方が動きが多くて好き。守備は楽しい」と照れながら話した。

西小岩、初出場で堂々4強

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 西小岩はこの日2敗も、初の都大会で堂々のベスト4入り。投打にわたる活躍でチームをけん引した大型右腕・泉君は「みんなが助けてくれて、ここまで勝てた。次はピッチングでみんなを助けられるようになりたい」と仲間を思いやった。

 

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