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【東京都知事杯争奪】

山野レッドイーグルスA 歓喜 3年ぶり2度目

3年ぶり2度目の優勝を果たした山野レッドイーグルスA=八王子市上柚木球場で

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 都知事杯争奪第36回東京都学童軟式野球大会(都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催)は20日、八王子市の上柚木球場で準決勝と決勝、3位決定戦を行い、山野レッドイーグルスA(世田谷)が小作台少年野球クラブ(羽村)を破り、3年ぶり2度目の優勝を果たした。不動パイレーツ(目黒)が新町ライオンズ(青梅)を下し、3位に入賞した。

 7回表の攻撃に入ろうと準備をしている山野ナインと、すでに守備位置についていた小作台ナインに、審判から集合の声がかかった。すでに規定時間、1時間45分を超えていたのだ。

 不意を突かれた幕切れ。少し間をおき、三塁側スタンドの山野応援団は沸きに沸いた。「まさか優勝できるとは」と釜屋邦明監督も驚く完勝劇だった。1回戦敗退に終わった全日本学童東京大会から1カ月半。「力はある。初戦で勝てさえすれば、ある程度はいけるんじゃないかと思っていた」という都知事杯ではあったが、その勢いは予想をはるかに超えた。「ケガでスタメン出場できなかった吉田(航希君)が準決勝の代打で決勝ホームランを打ったり、決勝では久々に先発した山徳(龍君)が抜群の好投をしたりと、すべてがうまく回った」(釜屋監督)という、この日の山野。準決勝で宿敵・不動パイレーツを抑えたエースの主将・蛭田竣介君が「チャンスでつながるようになりました」と胸を張る打線は、決勝では全5安打のうち4安打を2回に集め、鮮やかな逆転劇を披露した。

 深川レッドソックス(江東)、八潮ドリームキッズ(品川)など、難敵を次々と下しながら、大会中も一戦ずつ強さを増した。「関東でも優勝を狙いたい」と蛭田主将、「次も投げたいです!」と山徳君。その関東の初戦の相手は、普段から交流があり、大会3連覇中の強豪・磯辺シャークス(千葉)。釜屋監督は「1回戦負けは避けたいなぁ」と控えめな表現で、次なる大舞台での健闘を誓った。

準優勝した小作台少年野球クラブ

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◆小作台 V逸も着実に前進

 決勝は勢いに乗る山野に押し切られた小作台だが、全日本学童東京大会の3位から、ひとつ順位を上げた準優勝。井上弘明監督は「これで新人戦(優勝)と合わせて、全部の色のメダルがそろいましたね」と苦笑いしつつ、「連戦で疲れが残る中、よく戦ってくれています」と、地元大会も含めたすべてで勝ち上がりながら、ここでも奮闘を続けたナインをねぎらった。「ことし、新人戦の成績はプレッシャーにもなりましたが、その中で、打撃などは良く成長したと思います」

 “ひとつのアウトを丁寧に”、“試合中に、誰も一人にするな”、“下を向くな”−。これらの教えを大切に、安定した実力を発揮。試合後、球場の駐車場では、半月後に迫った全日本学童などに向け、応援団や下級生たちによる「壮行会」が行われた。「頑張ってきます」と井上恵輔主将。東京代表として臨む大舞台でも、しっかりと結果を残してくれそうだ。

3位の不動パイレーツ

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◆3位・不動 多彩な攻撃披露!!

 準決勝で山野に敗れた不動は、3位決定戦で勝利。手塚悠主将は「(準決勝の)山野戦の負けから切り替えて、集中できたと思う」と納得の表情で大会を終えた。

 準決勝では連続バントなど、持ち味の緻密な攻撃も見せたが、準決勝で田村大也君、3位決定戦では手塚君が本塁打を放つなど、長打力も光ることしの不動。大会3本塁打の4番・菖蒲谷嶺捕手は「強く叩くことを心がけて、よく打てたと思う」とニッコリ。双子の兄、菖蒲谷泰君との「チーム始まって以来の、双子のバッテリー」(深井利彦監督)でも、息の合ったリードを見せた。

 3位で8月末に始まるNPBカップへの出場を決めた。手塚主将は「東京大会よりも、相手が強くなると思うので、低めを意識して投げ、みんなでしっかりと守りたい」。前年王者として臨むジャビット杯など、まだまだ続く夏の戦いで、さらに強さを増しそうだ。

4位に入賞した新町ライオンズ

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◆4位・新町 投打に成長実感 秋大会「楽しみ」

 この日は小作台との準決勝、不動との3位決定戦と、2敗に終わったが、いずれも接戦を演じた新町。前年王者らしい強さを披露し大会を終え、小松正広監督は「ミスからの失点が悔やまれますが、力は出してくれた」と大会を振り返った。

 準決勝では長身エース・森川玲偉君が試合を作り、3位決定戦では4番・武谷大輝君が大会4本目の本塁打を放つなど、投打に成長を感じさせる戦いぶりで「いままでで1番いい試合をしてくれた」と小松監督。4強入りで出場を決めた、秋の駒沢ジュニア大会に向け「楽しみが増えました」と、会場を後にした。

ベスト8チームに「野球力プログラム」のパスポートと案内が手渡された

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◆「野球力プログラム」夏季パスポート 8強チームに贈呈

 今大会の「ベスト8賞」として、大会に協力する「野球力プログラム」(www.yakyuryoku.com)事務局から、同プログラムの全メニューを9月末まで無料で使える夏季パスポートが8強入りしたチームに贈られた。同プログラムはランニングやバッティング、スローイングなどを記録し、野球の基礎能力を測定する「野球力測定」、その数値を元にしたトレーニングでスキルアップを目指す「野球力ドリル」などからなる、野球の実力向上をサポートするプログラム。受け取った選手らは、興味深げに案内を眺め、これからの実力アップを誓っていた。

 ▽決勝

山野レッドイーグルスA

041000|5

200000|2

小作台少年野球クラブ

 (時間切れ6回)

(山)山徳龍、氏原海翔−蛭田竣介

(小)佐藤遼平、井上恵輔、橋本脩生−井上、山田朝陽

 ▽3位決定戦

新町ライオンズ

0211001|5

100311x|6

不動パイレーツ

(新)松本愛恵、小田部巧、武谷大輝−星野陽平

(不)谷大地、菖蒲谷泰、手塚悠−菖蒲谷嶺

本塁打手塚(不)武谷大(新)

 ▽準決勝

小作台少年野球クラブ5−3新町ライオンズ

山野レッドイーグルス5−3不動パイレーツ

 ◇小作台が1回、簑輪俊之介君の安打と敵失、佐藤遼平君のスクイズで2点を先取。2回、山野は舞田響君の安打と四球、笹崎尚紀君の安打で2死満塁、押し出し死球と暴投で追いつき、蛭田竣介君の2点打で勝ち越し。3回にも伊駒憲君の適時打で1点を加えた山野が、山徳龍君−氏原海翔君の継投で逃げ切った。

(東京中日スポーツ)

 

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