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【探訪 都の企業】

<韓流編2>【中】リーガロイヤルホテル東京(新宿区戸塚町) “聖地”へ地の利生かす

2011年3月6日

マップを手にプランを紹介するリーガロイヤルホテル東京の石引照夫総支配人=東京都新宿区で(川柳晶寛撮影)

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 韓国風屋台に韓国レストラン、食材店などがずらりと並び、ソウルの一角のような風情を漂わせる新大久保の“コリアンタウン”。そこから三キロほど離れたリーガロイヤルホテル東京では、今年一月から新大久保の散策を組み入れた宿泊プラン「探訪!コリアンタウン」の販売を始めた。

 プランは、コリアンタウンの散策地図やホテルまでの片道タクシー代無料サービス、ホテルでの朝食などが盛り込まれ、一室二人利用なら一人一万千円という内容だ。「若い人でも利用できるよう価格を抑えた」(ホテル担当者)という。すでに一カ月余りで首都圏や関西から訪れた三十組以上が利用した。

 「立地を生かしたプランをつくれないか」。「探訪!コリアンタウン」は、ホテル側のこんな発想から生まれたプランだ。しかし、ホテルの石引照夫総支配人は「いかにコリアンタウンに近いとはいえ、韓流ファンは、やはり中高年の女性というイメージがあった。彼女たちは直接ソウルに行っているのでは」との思いが強かったという。

 ところが乗り合わせた電車内で、新大久保へ向かう若い韓流ファンの女性たちの会話が偶然耳に入りイメージは変わった。「こんなに裾野が広がっているのか。正直、驚きました」と石引総支配人は振り返る。この驚きがプラン実現の引き金になった。

 「なかなか本場韓国へは予算的に行けない若い人たちが、ホテルを起点に新大久保へ行って、韓国の雰囲気を気軽に楽しんでもらえたらいい」。これがプランの狙いだ。

 実際に始めたところ、利用者は女性の友達同士にとどまらず、母娘のグループにも広がっているという。娘とプランを利用した五十代の母親は「日本にいながら韓国を楽しめるなんて。買い物帰りにタクシーも利用できて、ありがたい」と話す。友人とグループで来ていた若い女性も「もちろん韓国に行くより低予算です。“プチコリア”でぜいたくができました」と満足げだ。

 韓流タレントのグッズを扱う店舗も増え、ファンにとって外せない一大観光地へと変貌を遂げている新大久保。石引総支配人は「街の活性化に、ほんの少しだけでもお手伝いできたらいいと思う」と目を細めた。

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