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【探訪 都の企業】

<韓流編2>【下】ミシャジャパン(港区芝大門) 低価格、試供品で攻勢

2011年3月7日

さまざまな化粧品が並ぶミシャ銀座三愛店=東京都中央区で(安江実撮影)

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 ソウル最大の繁華街「明洞」。韓国で人気のアイドルグループやタレントらをポスターに起用して、華やかに宣伝する化粧品店が軒を連ねる。店頭には販売員の女性が流ちょうな日本語で日本人観光客に声をかける。

 その中で、分裂騒動で話題を集めている女性アイドルグループ「KARA(カラ)」を起用しているのが「MISSHA(ミシャ)」だ。ミシャは、ブランド数が千五百を超える韓国化粧品業界でも低価格化粧品として先駆的な存在。外資系の化粧品メーカーで働いていた徐詠筆(ソヨンピル)社長(46)が二〇〇〇年に「もっと化粧品は安くできるのではないか」と起業し、インターネットでの販売からスタートした。

 明洞にある店舗の客の半分が日本人観光客というミシャ。〇六年に店舗だけでなく日本法人を立ち上げて本格進出に踏み切った。徐社長は「日本市場は流動的で競争が激しいため、進出は困難を伴うと思った。しかし、見習うという姿勢で参入した」という。

 韓国化粧品は、安い上にパッケージや色使いが日本の化粧品よりカラフルである点が特徴だ。加えて、試供品を大量に配って自社商品を知ってもらい、実際の購入につなげるという独特の販売戦略をとる。

 現在の日本国内の店舗数は東京や名古屋など二十カ所に上る。銀座の店舗を利用している埼玉県川口市の五十代の会社員女性は「韓国人女性の肌がきれいで憧れていた」と製品を使い始めた理由を話す。さらに「安いので気軽に試すことができるのも気に入っている」と魅力を語る。

 日本で販売を開始して今年で六年目を迎えるミシャジャパン。担当者は「韓国ほど配布できないが、できる限り試供品を渡して、知ってもらうよう努力している」と話す。進出当初はマニキュアのように部分的に使う化粧品が売れ筋だった。しかし最近では「肌に直接つける化粧水や乳液など基礎化粧品の売上比率も上昇して、売り上げの半分を占めるまでになっています」という。

 「キレイになりたい」という女心を低価格で満たしてくれる韓国化粧品。ミシャ側は「日本の女性たちに長く使ってもらうブランドとして成長したい」と韓流コスメの定着に意欲を見せる。

 (この連載は経済部・木村留美が担当しました)

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