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【探訪 都の企業】

<ビジネス交流展編>機械冷却液 浄化し再生 金属加工・パパス(相模原)

新製品「エコモア」を前に語るパパスの松本仁志社長=相模原市中央区で

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 「地味ではあるが確実に誰かの役に立つ」。そんな技術がある。相模原市中央区田名の金属加工会社「パパス」が製造する「エコモア」もその一つ。工作機械の冷却液から油や金属粉などを取り除き、再利用するための装置だ。松本仁志社長(51)は「夏場、濁った冷却液が放つカビのような臭いに作業員はつらい思いをしている。冷却液を繰り返し利用できるので、経費削減にもつながる」と装置の役割を説明する。

 冷却液は、工作機械で金属を削ったり、切ったりする際、摩擦熱を冷やし、金属粉を洗い流すのに使う。しかし、使用後の油や金属粉を含んだ冷却液はバクテリアが繁殖しやすく、放置すると悪臭を放つ。不純物が入ったまま再利用すれば機械の故障にもつながる。

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 半年前、エコモアの開発者から「増産したいので一緒に作らないか」と打診された。パパスは大手メーカーの下請けとしてポンプやトラックなどの金属部品の加工を手掛ける。設計から溶接、研磨、成形まで金属加工のさまざまなノウハウを持っていることが強みで、その技術力を見込まれた。

 エコモアは、工作機械から出される汚れた冷却液をホースで吸い込み、比重差を利用して分離槽で水と油に分ける。この分離槽を三回通過させて念入りに浄化するのが特徴で、これで約九割の油が除去され再利用に回すことができる。

 一九六五年に創業したパパスは、レーザー溶接やレーザーカットなどの最新技術を貪欲に取り入れ、顧客層を広げてきた。「新しいことに思い切って挑むのがわが社の精神」と松本社長。将来はエコモアをタイの自社工場でも生産し、海外展開に挑戦するつもりだ。「暑い国では冷却液の処理はさらに重要。世界のものづくりを支えたい」と意気込む。 (伊東浩一)

◆6日に「ビジネス交流展」

 昨年10月に東京TYフィナンシャルグループを持ち株会社として経営統合した東京都民銀行(港区)と八千代銀行(新宿区)は6日、「TOKYO TY ビジネス交流展2015」(東京新聞後援)を東京国際フォーラム(千代田区)で開く。今回紹介したパパスも含め114社が出展、自慢の製品・技術を紹介する。入場無料。

 

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