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【探訪 都の企業】

<ビジネス交流展編>中小企業出会いの場 27日・東京国際フォーラムに155社

昨年開催された「TOKYO TY ビジネス交流展2015」=東京都千代田区の東京国際フォーラムで

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 首都圏の中小企業を結んで、新たなビジネスチャンスを創りだす展示・商談会「TOKYO TY ビジネス交流展2016」(東京新聞後援、入場無料)が二十七日午前十時〜午後五時、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれる。「未来へつながる出会いの場」となる交流展の意義とともに、百五十五の出展企業・団体の中から注目の六社を二日にわたって紹介する。

 六回目となる今回の最大の特徴は、東京TYフィナンシャルグループと東京都との連携だ。都として交流展に初めて出展し、中小企業向けのさまざまな支援策を会場で紹介する。

 東京TYは四月一日、傘下の東京都民銀行と八千代銀行に加え、都出資の新銀行東京をグループに迎え入れた。この経営統合の最終合意とセットで昨年九月には、都と産業振興の包括連携協定を締結。都内最大の店舗網をもつ地域金融機関として、都とタッグを組んで中小企業を支援していく態勢を整えた。

 日銀の試算によると、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに関連する経済効果は、建設投資や外国人観光客の増加などで、一四〜二〇年にかけ累積で二十五兆〜三十兆円。中小企業の高い技術力を世界に示すチャンスになることから、都は「中小企業世界発信プロジェクト2020」と銘打ち、官民が発注する入札情報の提供などを行う。

 東京TYも「二〇年に向けた東京都の政策の実行部隊として、中小企業に還元していく」(坂本隆・東京都民銀行頭取)と説明、プロジェクトの周知や活用を促していくという。

 「東京」をキーワードに、中小企業振興公社や産業技術研究センターなど外郭団体を含めた都との連携強化が、中小企業の強みを生かし、新たなビジネスにつなげる推進力になるとみている。

◆紙パウダーから新素材 環境経営総合研究所(渋谷)

 紙パウダーが主原料の新素材「MAPKA」、紙パウダーと工業用でんぷんを混成させたペレットが主原料の紙発泡体「ER」など、世界で唯一の技術と製品を提供。交流展では、MAPKAを使った新しい食品トレーを初披露する。

 紙パウダーの原料は廃棄紙。環境に優しく、コスト面でも優れている。MAPKAはプラスチックの代替材料として、紙発泡体は緩衝材や住宅断熱材として幅広く使われている。

 新製品のフィルムヒーターは、超薄型で降雪地域の融雪マットや屋根雪の融雪などの用途があり、この冬の販売を目指す。松下敬通(たかみち)代表は「交流展をメーカー同士が技術を持ち寄ってよりよいものをつくる場にしたい」と期待を込める。

◆特殊製品でも測定可能 旭光通商光学試験校正室(港)

 発光ダイオード(LED)の照度やディスプレーの輝度、化粧品の発色が設計どおりかなど、企業の委託で製品を測定し評価する第三者試験校正機関。母体は、海外の光学測定機器を輸入販売する専門商社だ。

 機器販売では、保守や修理など丁寧なアフターサービスで顧客の厳しい要求にこたえてきた。産業空洞化により、機器を購入せず測定業務を外注する企業が増えたため、サービス部門を発展させて受託測定事業を開始。四年前、ISO17025を取得した。

 特殊な製品の測定への対応力が強み。他機関で断られ、困り果てて依頼に来る顧客も多い。手間はかかっても付加価値の高い仕事で、ウィンウィンの関係を築くことを大切にしている。

◆企業向け安全運転研修 コヤマドライビングスクール(渋谷)

 東京都と神奈川県に自動車教習所を計五校展開する業界最大手。外国人や障害者向けの教習などさまざまな事業を展開する中、力を入れているのが、企業向けの安全運転研修だ。

 就職のために免許は取得しても、運転経験のない若い世代が増えている。業務で運転が必要になった時に事故を起こす危険を減らすため、新入社員向けの研修を提案。年間百社以上から依頼を受ける。

 事故や違反の多い従業員向けの研修では、前後や車内など四方向を撮影できる独自開発のドライビングレコーダーを駆使し、運転者が自分の欠点に気付けるプログラムを実施している。事故を減らし、楽しく車に親しんでもらえる取り組みを続けている。

 

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