東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 東日本大震災6年 > 記事

ここから本文

東日本大震災6年

変わりゆく街 共に歩みたい

 津波が一切をのみ込み、人々の命と営みを奪ったあの日から六年。泥とがれきに埋もれた被災地では、更地に土を積み上げ、一からつくり直してきたまちの姿がようやく見えてきた。

 吹き付ける冷たい風と、日一日と強さを取り戻す光が入り交じる三月の港町。その風景は七回忌の日を迎え、癒やし難い悲しみを胸に生き抜くことを誓う、人々の心に似る。

 復興半ばのまちが発しているのは「忘れるな」とのメッセージ、そして再び立ち上がろうとする息吹だ。被災三県の復興と教訓を伝える施設を紹介する。

写真

(1)アバッセたかた(岩手県陸前高田市)

アバッセたかた(岩手県陸前高田市)

写真

 津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市では4月27日、中心市街地の高台に大型複合施設「アバッセたかた」がオープンする。かさ上げ地では初の開業。1.7ヘクタールの敷地に整備する3棟の建物に、被災商店を含め計20店舗が出店する。うち1棟には市立図書館が併設され、6月に開館。周辺では今夏以降、約100店舗の商店も開業する。

アバッセたかた(岩手県陸前高田市)

(2)シーパルピア女川(宮城県女川町)

シーパルピア女川(宮城県女川町)

シーパルピア女川(宮城県女川町)

 JR女川駅前から海に向かって整備されたテナント型商店街で、2015年12月に27店舗で開業した。地元産の海産物やクラフトビールが楽しめる飲食店や、手作りせっけんやかまぼこなど土産物を扱う店が並ぶ。昨年12月には複合商業施設「ハマテラス」も開業して新たに8店舗が加わり、町の観光拠点になっている。

写真

(3)宮野森小新校舎(宮城県東松島市)

宮野森小新校舎(宮城県東松島市)

宮野森小新校舎(宮城県東松島市)

 東松島市の高台では、住民の集団移転先となる「野蒜(のびる)ケ丘地区」のニュータウンができつつある。450世帯、1500人が移転する予定で、昨年10月から入居が始まった。中心部では同12月、震災で被害を受けた旧野蒜小と旧宮戸小が統合してできた宮野森小の新校舎が完成した。スギやヒノキを5000本使った校舎で143人が学ぶ。

写真

(4)千年希望の丘(宮城県岩沼市)

千年希望の丘(宮城県岩沼市)

千年希望の丘(宮城県岩沼市)

 かつて防潮林があった全長10キロの海岸沿いに、震災がれきなどを積み上げた丘が点々と並ぶ。津波が来たときに居合わせた人が助かり、津波の威力も弱められるよう、丘の高さは9〜11メートル。波が引いた後には丘と丘をつなぐ高さ3メートルの道を通って避難できる。敷地内にある慰霊碑モニュメントは黒い津波と、未来への希望を表す。

写真

(5)JR常磐線(福島県相馬市など)

JR常磐線(福島県相馬市など)

JR常磐線(福島県相馬市など)

 福島県の沿岸部を走るJR常磐線は、多くの区間で運転が再開されてきた。昨年12月には津波で大きな被害を受けた相馬−浜吉田(宮城県)間の23.2キロが5年9カ月ぶりに運転を再開。仙台−小高間がつながった。福島第一原発事故の影響の残る竜田−小高間の36.6キロは2020年3月末までの全面再開を目指して工事が進んでいる。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報



ピックアップ
Recommended by