東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 南海トラフ巨大地震 > 記事

ここから本文

【南海トラフ巨大地震】

再計算なお19メートル 迫られる対策再検討

写真

 南海トラフで最大級の地震が起こった場合、内閣府の有識者会議の想定では、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)に最大で高さ十九メートルの津波が押し寄せる。「中間報告」の位置付けだった三月の想定(二十一メートル)より二メートル低くなったが、敷地内に建設中の高さ十八メートルの防潮堤を再び上回り、中電は津波対策の再検討を迫られることになる。

 内閣府によると、三月の想定より海岸の地形を正確に解析した結果、津波高は低くなった。今回新たに公表された津波の浸水域の想定には、建設中の防潮堤の効果は考慮されなかった。仮に防潮堤がないまま津波が直撃すれば、原発の敷地のほぼ全域が浸水する。地面から津波の水面までの高さを表す浸水深は1〜4号機の地点で四〜六メートル、5号機は七〜九メートルに達する。

 御前崎市の最大震度は7。浜岡原発はマグニチュード(M)8の地震に耐えられる耐震対策を終えているが、今回の想定のM9への追加対策は講じていない。

 東海地震の震源域に立地する浜岡原発は福島第一原発事故後の昨年五月、政府の要請で全面停止した。中電は津波対策として防潮堤建設と、原子炉建屋への浸水を防ぐ扉の強化工事を進め、年末までに完了する予定。ただ、非常用電源の高台への設置などの対策が当初予定より一年遅れ、再稼働は二〇一四年以降になる見通しだ。

 浜岡原発は、全五基の使用済み核燃料の集合体計六千五百七十五体(七月末時点)が原子炉建屋内の燃料プールに保管されている。

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報