15年ぶりの栄冠 壬生レッド優勝
集中打で得点重ね
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優勝を決め河野悠也主将を胴上げする壬生レッドナイン=29日午前、神奈川県厚木市の市営及川球技場で
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神奈川県厚木市で開かれていた「マクドナルドカップ・第二十五回関東学童軟式野球大会」(東京新聞など主催、日本マクドナルド特別協賛)最終日の二十九日、栃木県代表の壬生レッド(壬生町)は、決勝戦で大間々東小リトルジャイアンツ(群馬)と対戦。4点をリードして迎えた七回に反撃を受け1点差にまで迫られたが、最後の打者を遊ゴロに仕留めて4−3で破り、関東一の栄冠を手にした。壬生の優勝は十五年ぶり二度目で、栃木県勢の優勝は第二十二回の天明クラブ以来、五度目。完投した出井優太投手は、今大会の最優秀選手に選ばれた。
壬生が見事な集中打で得点し、決勝戦にふさわしい引き締まった試合を制した。
壬生は三回、秋山が二塁打、続く三浦がセーフティーバントを決め一死一、三塁と好機をつくると、河野が右中間に先制の適時二塁打を放った。さらに暴投などで2点を追加、試合を有利に進めた。
六回には中前打で出た山口が敵失の間に生還し、貴重な追加点を挙げた。
エース出井は完封目前の七回、2四球で二死一、三塁とピンチを迎え、味方のエラーや適時打で3点を返された。なおも二死一塁、一発逆転の場面で大間々の4番田中章を抑えきり、熱戦にピリオドを打った。
最後は勝てる 信じて投げた
出井投手
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力投する壬生レッドのエース出井優太投手=29日午前、神奈川県厚木市の市営及川球技場で
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六回表二死満塁のピンチに楡井哲雄監督がマウンドに歩み寄る。好投を続ける出井優太君の手を握り、肩をポンとたたき励ました。三日間で4試合に登板、疲労の色を隠せないエースは握力を失いつつあった。制球が定まらない。「五回くらいから手が震えて痛かった」という。
楡井監督は「子どもたちには将来があるから」とこれまで出井君に無理な連投はさせなかった。しかし、六年生最後の大会で「今日は出井にかけた」と、代えるつもりはなかったという。結局、出井君は期待にこたえ、三振に打ち取り窮地を脱した。
背番号1がマウンドで躍動していた。初回から直球でぐいぐい押し、凡打の山を築いていく。五回までに打たれた安打はわずかに2、奪った三振は5。今大会最も安定した投球だった。終盤は疲れからピンチの連続だったが「最後は勝てると信じて投げた」。
最終回、二死一塁から相手の4番打者を遊ゴロに打ち取ると、マウンド後方で遊撃手の水島優樹君と抱き合い喜びを爆発させた。たちまちナインが集まり、歓喜の輪に取り囲まれてしまう。「六年生で最後の試合に勝ててうれしい」と笑顔を見せたが、優勝という悲願達成に加え、大会最優秀選手の勲章も手にした。
◆壬生・楡井哲雄監督 勝っても負けても最後だから思い切りやろうと話していた。選手にはありがとうと言いたい。
◆同・河野悠也主将 最後はひやひやした。監督、コーチにお礼として優勝をプレゼントすることができて良かった。
お父さんの打つ太鼓は分かる
壬生レッドの応援スタンドでは連日、父母らが声をそろえて応援してきたが、リズムを取るため太鼓をたたいているのが水島優樹君(11)の父、秀樹さん(37)=写真上=だ。
秀樹さんは小学四年ごろから太鼓をたたき始め、壬生町で太鼓連「国谷小松連」に所属。町から無形文化財壬生第七代目の承認を受け、春夏の祭りやイベントで腕をふるっている。
会社を休んで毎日、応援する姿に優樹君も「お父さんの太鼓の音はほかの人と違う」と喜んでいたという。
メダル掲げて元気よく行進 壬生レッド選手たち
優勝した壬生レッドの選手らは二十九日夕、地元・壬生町に帰着して商店街をがい旋パレードした=写真下。
選手らは午後五時ごろ、東武線壬生駅に到着。出迎えた同町の清水英世町長が「栃木県だけでなく関東まで制覇してくれて、うれしいばかり。これだけの結果が残せたのは、選手のみなさんの努力はもちろん、監督、関係者の皆さんのバックアップがあったことを忘れずに」とあいさつ。
選手や保護者ら総勢約百五十人が、同駅前から壬生小学校までの約一キロを練り歩いた。
真っ黒に日焼けした選手らは疲れた様子も見せずに、優勝旗やカップ、メダルを掲げて元気に行進。
沿道には商店主らが集まり「よく頑張ったね」「ばんざーい」などと温かい言葉を贈った。
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