平和の俳句2018

 戦後70年の2015年1月1日から3年間、本紙1面で掲載した「平和の俳句」が8月限定で復活します。選者は、故金子兜太さん=2月に98歳で死去=とともにスタートから選者を務めた作家のいとうせいこうさん(57)と、金子さんの後を継いで17 年9 月から選にあたった俳人の黒田杏子(ももこ)さん(79)、テレビ番組でおなじみの俳人・夏井いつきさん(61)の3人。皆さんから投稿を募り、特集面に掲載します。締め切りは6月29日(必着)です。

 「平和の俳句」には、決まりはありません。1行の詩になっていれば、少しくらい575を逸脱してもかまいませんし、季語がなくても大丈夫。ひと仕事終えて体を伸ばす瞬間、湯気を上げるご飯を前にしたとき、あなたが笑ったとき。そのときの優しい気持ちだって「平和の俳句」になります。大人もこどもも、どなたでもどうぞ。大胆な発想で、わたしたちをドキドキさせてください。戦後が80年、100年、永遠へと続くよう、ささやかな願いを込めた、この「軽やかな平和運動」に皆さんも参加してみませんか。

平和の俳句 2018夏 投稿はこちらから

【選者のメッセージ】

<いとうせいこうさん> 今こそよりいっそう「平和の俳句」が必要です。世界を保つために、私たちの希望を詠まねばなりません。私たち一人一人が。

<黒田杏子さん> うれしいですね。「平和の俳句」8月版。提唱者の金子兜太先生も天上で大拍手でしょう。どんどんご投句を。選句がんばります。

<夏井いつきさん> 大上段に構える必要もなく、シュプレヒコールを叫ぶ必要もない。その句にささやかな詩性が有れば、そこに共有できる平和はある。

いとうせいこうさん

【いとうせいこうさん】

いとう・せいこう 1961年、東京都葛飾区生まれ。早稲田大卒業後、出版社の編集を経て音楽、舞台、テレビなどマルチに活躍。88年に小説『ノーライフ・キング』で作家デビュー。99年、『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞。2013年、東日本大震災をモチーフにした『想像ラジオ』で野間文芸新人賞。最新作は『小説禁止令に賛同する』。

黒田杏子さん

【黒田杏子さん】

くろだ・ももこ 俳人、エッセイスト。1938年、東京都生まれ。俳誌『藍生(あおい)』主宰。東京女子大在学中、山口青邨(せいそん)に師事 。広告代理店「博報堂」で『広告』編集長を務めた。句集に『日光月光』(蛇笏賞)、『木の椅子』(現代俳句女流賞、俳人協会新人賞)、『銀河山河』など。金子兜太さんと50年近い交流があった。

夏井いつきさん

【夏井いつきさん】

なつい・いつき 俳人。俳句集団「いつき組」組長。1957年、愛媛県生まれ。中学校の国語教諭を8年間務めた後、俳人に転身。学校での俳句の授業や「俳句甲子園」の創設に携わるなど、俳句の裾野を広げる活動を続ける。テレビ番組「プレバト!!」(TBS系)の俳句コーナーや「NHK俳句」(Eテレ)の選者でもおなじみ。句集に『伊月集』など。