平和の俳句 2015-2017年

 戦後70年の2015年1月1日から1日1句を朝刊1面に掲載してきた「平和の俳句」は、2017年12月31日をもって、終了いたしました。

 平和の俳句は、現代俳句の第一人者の金子兜太さんと作家のいとうせいこうさんが、14年夏に本紙で行った「終戦記念日対談」をきっかけに発案し、お2人を選者として始まりました。17年10月の掲載句からは金子さんに替わり、俳人の黒田杏子(ももこ)さんを選者に迎えました。

 この3年間の投稿総数は、13万1288句に及び、多くの熱い思い、応援の声に支えていただきました。ありがとうございました。

金子兜太×いとうせいこう 終戦記念日対談
金子兜太さん

【金子兜太さん】

かねこ・とうた 1919年、埼玉県小川町生まれ。旧制高校時代に俳句を始める。東京帝国大(現東京大)卒。43年に海軍経理学校に入校、44年にトラック島派遣。戦後「社会性俳句」の旗手となり、56年に句集『少年』で現代俳句協会賞。62年、俳句雑誌『海程(かいてい)』創刊。現代俳句協会名誉会長。代表作に、トラック島を去るときに詠んだ<水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る>など。

いとうせいこうさん

【いとうせいこうさん】

いとう・せいこう 1961年、東京都葛飾区生まれ。早稲田大学卒業後、出版社の編集を経て音楽、舞台、テレビなどで活躍。88年に小説『ノーライフ・キング』で作家デビュー。99年、『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞。2013年、東日本大震災をモチーフにした『想像ラジオ』で野間文芸新人賞。ほかにもイベント・クリエーター、司会者、作詞家などとして、マルチな才能を発揮している。

黒田杏子さん

【黒田杏子さん】

くろだ・ももこ 俳人、エッセイスト。1938年、東京生まれ。俳誌「藍生(あおい)」主宰。東京女子大在学中、山口青邨(せいそん)に師事 。卒業後、広告代理店「博報堂」に入社し「広告」編集長などを務めた。現代俳句女流賞、蛇笏(だこつ)賞などを受賞。句集に「木の椅子」「銀河山河」など。代表句〈白葱(しろねぎ)のひかりの棒をいま刻む〉は多くの教科書に掲載されている。金子兜太さんとは50年近い交流がある。博報堂時代から愛用しているファッショナブルな「もんぺスーツ」がトレードマーク。

入選作品紹介