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【スカイツリー成長記】

スカイツリー定点観測 雨中の記念日

開業日を迎えた22日、あいにくの天候で展望台は雲に隠れていた

写真

 垂れ込めた低い雲に邪魔され、高さ三百五十メートルの天望デッキも見えない。東京スカイツリー定点観測のちょうど四十回目、記念すべき開業日は雨のなかの撮影だった。

 二十一世紀の記念碑となる巨大建築が誕生する軌跡を記録しようと、着工から八カ月がたった二〇〇九年三月に撮影を始めた。建設地の約一・八キロ西にある浅草ビューホテルの二十八階を基地に、毎月「スカイツリー成長記」と題した連載を続けた。

 記憶に残る一枚がある。一一年一月に空撮した工事現場を斜めに走る「道」。地下に都営浅草線の線路があるので、ここだけビルの基礎打ちができず、線路の場所が浮き上がっているように見えた。いまはビルで覆われて姿を消した幻の道だ。

 青空を背景にタワー全体が光に包まれている瞬間を狙い、成長記録を鮮明に残すことに苦心してきた。待ちわびた開業日だけ例外となり、写真は成長途上のようになってしまったけれど、これも歴史のひとこまか。予想や期待を裏切りながら、今後もツリーは多彩な表情を見せていくのだろう。ツリー効果で移ろいゆく下町の風景とともに、その姿を引き続き見守っていきたい。 (笠原和則)

 

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