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【スカイツリー成長記】

きょう全長100メートルに

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 夏の風物詩、隅田川花火大会で、花火が夜空に咲く高さは、最高で百九十メートルという。東京スカイツリー(墨田区押上)はきょう七日、全長百メートルに達する。完成すれば六百メートルを超えるノッポの塔は、来夏は花火を追い抜いているはずだ。

 地上二十八階の浅草ビューホテル(台東区)。最上階にあるバーの窓越しに、ホテル自慢の眺望が広がる。総支配人の鈴木光一さん(63)=写真=は「眼下に浅草寺。その先に隅田川を挟んでスカイツリー。名所が一直線上に見えるんです」と指さした。実は「成長記」の定点観測写真も、このホテルから撮影している。

 同ホテルは一九八五年にオープン。鈴木さんは昨年十一月に七代目の総支配人に就任した。

 八二年、外国の航空会社から日本ビューホテルに転職。最初の仕事が、浅草ビューホテルの開発事業だった。近隣の町内会の説明会などに奔走。「今でこそ地元のランドマークとして親しまれているが、当時は建設に反対する住民も多かった」と言う。その後は主に海外で系列ホテル開業の陣頭指揮に当たった。二〇〇一年、家族をシンガポールに残し、約二十年ぶりに帰国。浅草の変化に目を見張った。「昔はこんなに外国人観光客はいなかった。ツリーの魅力が加われば、もっと増える」と期待を膨らませる。

 宿泊客の気持ちに寄り添おうと、たびたび客室に泊まる。企画のアイデアが浮かぶのはそんな時だ。「ツリーの成長を見てもらうため、建設現場に面した各部屋に双眼鏡を置きたい」と語る。

 単身赴任の生活も今年で九年目。妻と娘三人はシンガポール、米国、日本に散らばって暮らす。二年後、家族全員で完成したツリーの前で集合する約束をしている。

建設が進む東京スカイツリーのかなたに打ち上がる花火=同区で

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<工事メモ> 八月は待ちに待った夏休みシーズンだが、ツリーの本体工事はお盆期間も日曜日しか休まない。それでも作業員が順次帰省するなどし、現場に集まる人数は通常(約四百人)の三分の二程度になるという。

 真夏の現場は過酷だ。作業員は塩あめで塩分補給したり、小まめに水を飲んだりして熱中症を予防している。

 特にきついのは、やけど防止のために厚着する溶接作業。「それぞれ暑さ対策をして仕事を進めます。皆プロですから」と大林組の現場担当者は話す。

 文・鬼木洋一、岡村淳司/写真・笠原和則、藤原進一

 

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