文字サイズ

埼玉ニュース

各小選挙区情勢<3>

※敬称略

■9区 民主に生活が「刺客」

 ◆飯能・狭山・入間・日高市、毛呂山・越生町

五十嵐文彦 64 (元)財務金融委員長 民前<4>

大塚 拓 39 (元)党国際局次長 自元<1>

松浦 武志 49 (元)衆院議員秘書 生新

工藤 武 48 (元)名栗村議 共新

浦沢 将 45 (元)会社役員 維新

 財務副大臣として消費税増税を推進した五十嵐に、議席奪取を目指す大塚が挑む。

 逆風を受ける五十嵐の危機感は強い。街宣車での政策主張を控え、支援者をこまめに回って社会保障と税の一体改革の必要性などを説いている。大塚は前々回に比例東京で初当選し、前回から埼玉9区に転戦。経済再生や外交の立て直しを掲げ、支援者回りにも余念がない。元衆院議員大野松茂を選対本部長に迎え、保守票固めを図る。

 消費税増税阻止や国の特別会計見直しを訴える松浦は、五十嵐への事実上の刺客。浦沢は国の統治機構見直しをアピールする。工藤は原発ゼロなどを旗印にしている。

■10区 県内有数の激戦区に

 ◆東松山・坂戸・鶴ケ島市、比企郡

弓削 勇人 39 美容専門学校長 民新

山口 泰明 64 (元)内閣府副大臣 自元<4>

松崎 哲久 62 党副幹事長 生前<2>

梅沢 永治 63 (元)東松山市議 共新

坂本祐之輔 57 (元)東松山市長 維新

 予断を許さない県内有数の激戦区。

 返り咲きを目指す山口は駅立ち、つじ立ちに加えて選挙区内三市七町の首長、議員で選対組織をつくり、万全を期す。景気回復を第一に訴える。三月の出馬表明以来、毎日の駅立ちを続けてきた坂本は、今月に維新の公認を得たことで、選挙区全体での票の上積みを狙う。

 松崎は今回は組合の支援を期待できないが脱原発を中心に訴え、新たな支持層開拓を狙う。民主は松崎に対する刺客として、元参院選候補の弓削擁立を決め、選挙準備を急ぐ。梅沢は前々回以来の二度目の挑戦となる。

■11区 小泉対自民、3度目

 ◆熊谷(旧江南町)・秩父・本庄・深谷市、寄居町、秩父・児玉郡

今野 智博 37 弁護士 自新

柴岡 祐真 28 党地区副委員長 共新

小泉 龍司 60 (元)青少年特委理事 無前<3>

 郵政民営化に反対して二〇〇五年に自民を離党した小泉は、三回続けて自民候補と対決する。民主は、前回に続いて独自候補を擁立しない見込み。

 小泉は前回は連合埼玉の推薦も受けて返り咲き、一時は民主入りがささやかれた。昨年には衆院会派「自民党・無所属の会」に入ったが、自民は、県連の公募で選ばれた今野を公認候補に決めた。

 小泉は国会活動を通じた自民党本部とのパイプをアピールし、衆院選後の復党も示唆する。これに対し、今野陣営は「自民は筋を通す党だ」と復党のうわさを否定。今野は地元・深谷市の自民県議らとともに、知名度向上を図っている。

 柴岡は「子育て世代」と若さを強調し、消費税増税反対などで支持拡大を狙う。

■12区 自民系分裂、混戦に

 ◆熊谷(旧熊谷市、大里・妻沼町)・行田・加須・羽生・鴻巣市(旧川里町)

本多 平直 47 経済産業政務官 民前<2>

野中 厚 36 (元)県議 自新

大野 辰男 59 党県常任委員 共新

永沼 宏之 44 (元)行田市議 み新

滝沢 明 50 (元)衆院議員秘書 減新

森田 俊和 38 (元)県議 無新

 本多に挑む自民系が分裂し、政党の争いに地域間対立もからむ。前回、出馬三回目で小選挙区で初勝利した本多は浮動票の流出を抑えようと、駅立ちなどで支持を訴える。

 野中と森田は自民公認を争い、野中に決まると、森田は無所属での出馬を決めた。加須市が地盤の野中は「公認候補」をアピールし、森田は、出身地の熊谷市で市長などの支援も受ける。永沼は地元の行田市のほか、幅広い地域で無党派層への浸透を図る。脱原発は滝沢の擁立を決めた。国政初挑戦の大野は農村部も意識し、反TPPなどを掲げる。