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【再生の原風景 渡良瀬】

<ラムサール湿地>川霧 悲しみの村

初夏のアシ原に漂う幻想的な川霧。日が昇り、色を染め始めた=栃木県栃木市で

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 栃木、群馬、茨城、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地は10日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約への登録候補地に決まった。7月にルーマニアで開催される第11回締約国会議にあわせて登録される。

 今は幽玄な川霧が漂う風景で知られ、人が住まない湿地だが、約100年前、この一角に約2500人が暮らす谷中村(現在の栃木県栃木市)があった。足尾銅山鉱毒事件が起き、明治政府は鉱毒沈殿池を造るため谷中村を廃村させた。

 悲しみの歴史を背負った1世紀の月日はここを本州最大のアシ原と植物や昆虫、野鳥などの貴重な自然の宝庫に再生させた。

 21年前、本紙に1年間連載された「渡良瀬有情」の取材班の一員としてこの地を訪れた。その後も四季の移ろいの一瞬の光景に魅せられ、撮影を続けてきた。遊水地が同条約に登録されることに決まった今、あらためて渡良瀬の自然の魅力を届けたい。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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