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【再生の原風景 渡良瀬】

<ラムサール湿地>夏鳥歌うヨシの茎先

日が昇って川霧が消えた朝、露が残るヨシの茎先で盛んにさえずるコヨシキリ=栃木県栃木市で

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 梅雨入り直前、朝露が残るヨシでさえずる夏鳥のコヨシキリ。繁殖期の今、求愛と縄張り宣言のために歌い続ける。東南アジアから数千キロをはるばると渡ってきた。

 全長は約14センチでウグイス科。関東の代表的な繁殖地である渡良瀬遊水地では5〜7月、数多く見られる。戦後、全国的に湿地が開発されてヨシ原は減少した。ヨシで歌う姿は、未来の子どもたちに残したい日本の原風景だ。

 近年、ここで繁殖が確認されたオオセッカが「ジュクジュク」とさえずりながら飛ぶのを繰り返す。世界的に貴重なウグイスの仲間で国指定の絶滅危惧種。コヨシキリとオオセッカが同時に見られる光景は珍しく、貴重な自然環境を物語る。

 同遊水地の野鳥は約250種が確認される。日本産鳥類リストのほぼ半分。通年いる留鳥と1回だけの迷鳥の他に、夏鳥と冬鳥など季節で替わる野鳥に一喜一憂する。

写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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