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【再生の原風景 渡良瀬】

<冬のラムサール湿地>ヨシ見守る初富士

元日の朝、ヨシ原のかなたに望む初富士。雲の切れ間から光が差し、秀麗な姿を見せてくれた=栃木県小山市の桜づつみで

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 ラムサール条約の登録湿地になり、初めての冬景色を見せる渡良瀬遊水地。同地を撮影して22年になるが、昨夏から訪れる人が増えたように思う。今年の9月4日は足尾銅山鉱毒事件と闘った田中正造没後100年。2月28日は銅山閉山40年に。いま渡良瀬川の下流と上流は歴史の節目を迎える。

 元日の朝、栃木県小山市下生井の桜づつみからヨシ原のかなたに初富士を拝んだ。初日が雲の切れ間から差した瞬間、秀麗な富士山がくっきり姿を見せた。132キロも離れているが、真冬ならではの光景だ。

 観察していると、タカ科のチュウヒが富士山の前を数回飛んだ。初夢を見る縁起の良いことわざに「一富士二鷹(たか)三茄子(なすび)」がある。二つを同時に見た光景に心癒やされた。

 ここの眺望は「関東の富士見百景」(国土交通省関東地方整備局の選定)の一つ。過去100年で日本の湿地の約60%が減少したという。ヨシ原と富士の景観は貴重になった。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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