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【再生の原風景 渡良瀬】

<冬のラムサール湿地>自然保護につなげる

渡良瀬の冬の風物詩であるヨシ刈り。午後の日差しを浴びて、一面のヨシが光り輝いていた=栃木県小山市で

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 渡良瀬遊水地の冬の風物詩であるヨシ刈りが最盛期を迎えている。地場産業のよしずを生産するため、人の背丈の倍以上になったヨシを刈り取る。自然と人間の営みを物語る日本の原風景のようで心癒やされる。

 栃木県小山市のよしず生産農家池貝孝雄さん(57)は「遊水地のヨシは品質がいいので長持ちする」とその魅力を語る。一昨年夏、東日本大震災の被災地の復興を願い、宮城県東松島市と石巻市によしず200枚を送った。仮設住宅の日よけに使われ、避難住民に大変喜ばれたという。

 池貝さん一家は3世代でヨシを刈る。父正一さん(84)は「昭和30年代は数百軒の農家があったが、今は8軒」と残念がる。

 ラムサール湿地になった今、孝雄さんは「ここに育つ貴重な絶滅危惧植物はヨシを刈ることで地表に光が届き発芽する。ヨシ刈りが自然保護につながることを知った」と話す。貴重なヨシ原の生態系は人間が手を加えることで残されてきた。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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