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【再生の原風景 渡良瀬】

<冬のラムサール湿地>屋敷林に生活の面影

冷え込んだ冬の朝、屋敷林の後方から日が昇った。川霧が色を染めて水辺に漂っていた=栃木県栃木市で

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 冬の朝、谷中村跡の水辺から川霧が漂っていた。周辺には小高い丘の上に冬木立が点在する。「屋敷林」と呼ばれる住居跡でケヤキやエノキを中心にクワの木が多い。明治時代は養蚕が盛んで、蚕を飼うためにクワを植えていた。足尾銅山鉱毒事件が発生し、廃村となり村人は全国に離散。残った屋敷林は当時の暮らしを少しだが、今に伝えてくれる。

 ヨシ焼きの炎から屋敷林を保護しようと先月20日、一部の林で防火帯作りが行われた。NPO「わたらせ未来基金」が10年前から毎年主催し、今年は27人が参加。林の端から約10メートル幅のヨシを刈り倒した。青木章彦代表世話人は「刈ることで直射日光を浴びて植物の絶滅危惧種が増えてきた」と予期せぬ効果を話した。

 東京電力福島第一原発事故などの影響で中止されていたヨシ焼きが3年ぶりに再開されることが今月1日、決まった。面積を約40%に縮小し3月中旬の実施を目指す。真っ赤な炎と黒煙が春の訪れを告げる。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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