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【再生の原風景 渡良瀬】

<春の足尾と遊水地>焼け野で にらみ合い

ヨシ焼きの跡が黒く残る野で、縄張りを争うキジ。激闘の末、左のキジが去っていった=栃木県栃木市で

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 ヨシ焼きから6日後の23日朝、焼け野で国鳥のキジ2羽が争っていた。長いにらみ合いの末、跳び上がって脚の蹴爪(けづめ)で激しく蹴り合った。繁殖期に入り、雄は縄張りを争う。その面積は直径約400メートルという。

 ヨシが燃えて境界が消えたのだろう。争いは約20分も続き、1羽が離れた。再び「ケーン」の声が響いた。今年の焼け野は見通しがよく、キジを多く見る。赤い顔が印象的だ。

 地元の鳥仲間から27日、「今日サシバが入った」と連絡をもらった。サシバはタカの仲間の絶滅危惧種。毎年、桜の咲くころに東南アジアから渡来する。「ピックイー」とよく鳴いて湿地に春を告げてくれる。

 ラムサール条約湿地に登録後初めての春を迎えた。ここで繁殖する野鳥はウグイスやオオセッカ、カワセミ、カッコウなど数多い。春は野鳥が最もきらめく季節だ。特に4月中旬から1カ月間がいい。さえずりを聞きながら緑のヨシ原を歩くと心と体がリフレッシュしてくる。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

東京新聞フォトサービス

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