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【再生の原風景 渡良瀬】

<春の足尾と遊水地>焼け野に広がる緑

ヨシの新芽が緑のじゅうたんのように広がる湿地で、餌を求めるダイサギとカルガモ。後方は富士山=栃木県栃木市で

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 春の嵐をもたらした低気圧が通り過ぎた8日朝、渡良瀬遊水地から秀麗な富士山が望めた。春には珍しい光景だ。強い風雨の影響で、ヨシ原の至る所に水辺ができた。ヨシは30センチほどに成長し、緑のじゅうたんのように広がる。もえる草木と雪の富士山とのコントラストが印象的だ。

 うららかな春の風景を写していた時、約10羽のダイサギが現れた。夏鳥として戻ってきた群れなのだろう。春から初夏の湿地は野鳥と植物、昆虫など自然の恵みの宝庫だ。

 地元の鳥仲間から10日、セイタカシギ約20羽が飛来していると連絡があった。これだけの数は珍しい。春の嵐で運ばれてきたのだろう。脚の長い美しいシギで、国の絶滅危惧種に指定。かつて珍鳥だったが、今は東京湾で繁殖している。ラムサール湿地の春にふさわしい野鳥だ。

 ヨシ焼き跡に緑が再生していく春の湿地は一年で一番魅力的な景観だ。森林浴ならぬ「ヨシ原浴」で心と体をリフレッシュしたい。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

東京新聞フォトサービス

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