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【再生の原風景 渡良瀬】

<春の足尾と遊水地>製錬所跡サル出没

春の朝、足尾製錬所跡に残る施設の軒下で、のどかに毛繕いするニホンザルの群れ=栃木県日光市足尾町で

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 栃木県日光市足尾町の足尾製錬所跡で14日朝、ニホンザル二十数頭に出合った。渡良瀬川の対岸から施設を望むと、軒下でのどかに毛繕いして並んでいた。まるで日光東照宮の「見ざる言わざる聞かざる」の三猿のよう。周辺には鉄格子にぶら下がって遊ぶ子ザルや桜の花を食べるサルもいた。

 「この春は例年よりサルが多く出没する」と地元の主婦。農作物や民家を荒らす被害も。「植えたチューリップの球根をすべて食べられた」と残念そう。

 足尾は野生の生き物の宝庫で、この日もニホンカモシカとニホンジカ、イヌワシを撮影できた。これも荒廃した山に緑がよみがえった証しだろう。

 緑の再生とは逆に、人口は減少の一途をたどる。旧足尾町は全盛期の1916年には宇都宮市に次ぐ人口3万8428人にのぼったが、今月1日現在2442人に。この20年間では毎年約100人が減少する。サルの数に負けないように、人口の再生も大きな課題である。

 写真と文・堀内洋助

 

再生の原風景 ラムサール湿地

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