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【きたかん 力沸くワクスポット】

縁結びの滝(群馬県みなかみ町) 男女の伝承 絵馬並ぶ

良縁に恵まれるという縁結びの滝

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 みなかみ町の猿ケ京温泉。赤谷川沿いの森は静寂に包まれ、滝の水音だけが心地良く響いていた。「縁結びの滝」である。

 近くに小ぶりの洞窟があり、中にこけむした小さな石碑が数個並ぶ。歴史を感じさせる石碑が、この滝に残る伝承を物語っているようだ。

 昔、村の若者が嫁に逃げられ、滝の近くにあった観音様を拝んでいた。すると、美しい娘が現れ、若者は洞窟に隠れて様子を見た。娘は「嫁いでも追い出されてしまう」と泣きながら良縁を願っている。若者は娘を洞窟に招き入れ、滝の水を飲ませながら慰め、二人は結ばれたという。

 この滝には、道に迷った男女が滝の水を飲み、結ばれたという伝承も残る。

滝の近くにある絵馬掛けと洞窟(左)=いずれもみなかみ町で

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 こうした伝承に吸い寄せられたのか、滝近くの絵馬掛けには数十の絵馬が並ぶ。愛を誓うメッセージや安産祈願、中にはハングルもあった。

 絵馬掛けなどには、良縁を願い、五円玉を結んだ朱色の糸も無数にくくり付けられていた。パワースポットとして、ひそかな人気を集めている。

 この滝の周辺では以前、鳥居や絵馬掛けなどが老朽化していた。そこで、猿ケ京温泉で菓子店「新月」を営む角田英彦さん(48)と仲間たちが二〇一〇〜一一年、鳥居などを修復した。

 角田さんは「滝に訪れるのは女性グループが目立つが、中には三度通った男性もいる」と教えてくれた。

 行き方を詳しく説明すると、関越自動車道の月夜野インターチェンジから国道17号を新潟方面へ。猿ケ京温泉の信号を右折し道なりに進みオートキャンプ場の看板を右折。坂道を下りキャンプ場手前の東京発電赤谷川第三発電所近くに駐車場が。そこから滝へは約二百メートル。案内板に従いダムの上部を歩いて山道を少し登れば到着する。

 問い合わせは新月=電0278(66)0087=へ。店には願をかけるための朱色の糸や絵馬などもある。(菅原洋)

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