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【わたしの春闘】

JSGU会長 梅田弘(うめだ・ひろし)さん(60)

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◆派遣の条件底上げを

 UAゼンセン人材サービスゼネラルユニオン(JSGU、本部・東京)は二〇〇四年五月に結成された。人材派遣会社十一社から企業に派遣されている労働者約一万九千人を組織している。男女比は男性79%。女性21%。業務分野ではサービス系23%、技術系65%、製造系11%。全国のさまざまな職場で働く組合員を抱え、派遣労働者の労働条件の向上に努めている。今後さらに多くの派遣労働者を仲間に加えていきたい。

 私は大手メーカーの企業内組合で二十五年間、組合運動をやってきた。働く人はみな仲間であり、非正規と正規を区別してはいけないと感じた。そういう観点から非正規を束ねている組合とはどのようなものかと思い、八年前にJSGUの組合活動に参画した。

 JSGUは十一社ごとの集団的労使関係(労働者を一つの集団とみなし企業と対等な関係を築く考え方)を基本にするものの、通常の企業内組合と違い、毎年十一社の労使が集まる場を設け、組合の統一方針のもと企業横断の団体交渉をやっている。今年の春闘では賃金体系維持相当分に加え賃金引き上げ2%、一人当たり九千五百円の賃上げを求めている。総合的な労働条件、たとえば退職金の改善や一時金の上乗せにも力を入れている。

 ただ、派遣料金を上げないと派遣社員はなかなか恩恵を受けられないのも現実だ。派遣元企業にとって派遣先は大切な取引先。派遣料金の引き上げの難しさがそこにある。JSGUもUAゼンセンや連合を通じ、派遣ユーザー業界・企業へ派遣料金設定の適正化を働き掛ける運動に取り組んでいる。こうした活動を通じ、組織内だけでなく広く派遣労働者の就業条件の底上げを図っていきたい。 (聞き手・渡辺隆治)

 

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