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【わたしの春闘】

首都圏青年ユニオン委員長 神部紅(じんぶあかい)さん(34)

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◆ノーモア賃金泥棒

 首都圏青年ユニオンは二〇〇〇年にパートやアルバイトなど不安定雇用の若者たちを中心につくられた。「青年」だが、誰でも、一人でも、どんな働き方でも入ることができる。組合員約三百八十人の年齢層は十五歳から六十代まで。正規、非正規の労働者、休職中の人、学生など幅広い。

 二十代の時、「月収三十万〜四十万円」の条件でデザイナーとして就職した会社が、月収十万で休みなしだった。三カ月間は試用期間と我慢したが、期間終了直前に三カ月延長を告げられた。抗議すると、社長に「文句があるなら裁判でもやれ」と言われたので、賃金支払いを求めて提訴した。

 私は勝訴したけれど、泣き寝入りしている若者は多い。身近に相談できる場所をつくろうと地元の千葉県で青年ユニオンをつくり、一二年から首都圏青年ユニオンで活動している。休みが取れない、いじめやセクハラ、パワハラなどの相談を受け、主に団体交渉で解決を図っている。

 今、最低賃金引き上げに取り組んでいる。全国最高の東京都でも時給九百七円。フルタイムで働いても、年収二百万円に届かない。

 賃金不払いを一掃する「ノーモア賃金泥棒」キャンペーンも進めている。一分単位で支払われなければならない賃金の切り捨てや、着替え時間などの賃金未払いが横行している。

 正確な労働時間の把握は正社員の長時間過密労働を防ぐことにもつながる。春闘の時期は働き方に意識が向く。こうしたキャンペーンをうまく打ち出し、いろいろな労組と一緒に、実利を取っていければと思っている。 (聞き手・篠ケ瀬祐司)

 

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