2018年度 東京自遊大学 楽しくランニング学科
 2018年度東京自遊大学「楽しくランニング学科」が9月1日(土)、府中市民陸上競技場で開催されました。ヤクルト陸上競技部のコーチ・選手を講師に迎えたこの講座は、ランニングを楽しむ人々に専門家ならではの練習法や知識を学んでもらおうというもの。参加者は実技や選手との質疑応答をとおして、ペース感覚など「走る」ことの基本を楽しく学びました。
ペース感覚を身体で覚えよう
選手について、しっかりペースを守って周回を重ねます
 晴天に恵まれたこの日。参加者はレベル別に4つのグループに分かれ、各グループに2名の選手が指導に付く形に。「これからのマラソンシーズンに、今日学んだことを生かしてください」というコーチ・選手の挨拶の後、まずは入念な準備運動。肩・腕を回して肩甲骨をゆるめ、アキレス腱を伸ばし、腰を回して股関節をストレッチ。続いてウォーミングアップとしてグラウンドを2周軽く走り、スプリントを2本。そしていよいよ本走へ。
 今回のテーマは「ペース感覚をつかもう」。最初に1周300mのトラックを10周し3kmを走ります。選手が各グループのペースメーカーになり、1周ごとに読みあげられるラップタイムを確認。途中、選手から個々にアドバイスを受ける人もおり、全員が完走しました。
 10分間の休憩後、今度は1kmを先ほどより速いペースで走ります。1回目との違いを体感することで、参加者はペース感覚をつかむのに成功。再び10分休憩し、今度は200m走を速いスピードで3本。最後のインターバル走は、体に負荷をかけて心肺機能を高めることでスタミナが付き、スピードの持続力につながるそう。
 最後に収縮した筋肉をストレッチでリラックスさせ、この日の練習メニューは終了しました。
ランナーの疑問や悩みに、現役選手がノウハウを提供
現役選手のアドバイスに真剣に耳を傾けます グループごとの質疑応答では、参加者からさまざまな質問が。多かったのは筋力トレーニングについて。速く走るためには、大胸筋などのアウターマッスルより、身体の姿勢を支える体幹を鍛える方が効果的。中でも、おなかのいちばん奥にある腹横筋を鍛えるトレーニング“ドローイン”が有効だそう。
 「普段のジョギングでは、常にタイムを意識して走るべき?」という問いには、「目標ペースで走る日と、今日は少し疲れているからゆっくり走ろうという日を使い分けるといい。体調に合わせ、2、3回に1回はリラックスして走る日を作っては」とのこと。
 フルマラソンでの心得については「タイムを意識して最初からハイペースでいくと後半の落ち込みが大きくなる。前半のペースに余裕を持たせ、後半の落ち幅をできるだけ少なくする方がトータルで速くなるはず。食事は3日ぐらい前から、炭水化物を意識して取っておくといい」とアドバイス。
 疲れずに走れるフォームについては「骨盤を前傾させ、おへその下を意識して重心移動を行えば、無理な力を使わずに走ることができます」と解説してくれました。
ヤクルト陸上競技部・石毛コーチのワンポイントアドバイス
走りのメカニズム ランニングでは無駄な力を使わずに、重心移動を意識することが大切です。手足を大きく振り出したり、地面を強く蹴ったりすると身体に負担がかかります。猫背にも反り腰にもならない正しい姿勢を取り、身体を1本の棒のようにイメージします。そのまま重心を前に倒していくと、身体を支えようとして自然に足が前に出ます。その繰り返しで前に進む感覚をつかみましょう。

参加者・講師、全員揃って記念車撮影
ヤクルト陸上競技部
昭和47年創部。企業のスポーツ活動の一翼として、日本陸上競技会(中・長距離・マラソン・駅伝)はもとより、世界の陸上競技会の頂点を目指し、併せて国際親善に寄与することを目的としている。目標は全日本実業団対抗駅伝競争大会(ニューイヤー駅伝)8位入賞。
本日の講師陣
後方左から本田竹春監督、武田凜太郎選手、春日千速選手、八木沢元樹選手、高宮祐樹選手、林昌史コーチ、/前列左から石毛豊志コーチ、勝亦祐太選手、山崎翔太選手、高久龍選手、浅石祐史選手
準備運動で全身をしっかりと動かします!
準備運動で全身をしっかりと 動かします!
笑顔でリラックスしてランニングを楽しもう!
笑顔でリラックスしてランニングを楽しもう!
走った後はストレッチで
筋肉を入念に伸ばします
走った後はストレッチで 筋肉を入念に伸ばします
参加者の声
「楽しかったです。選手の方々の説明が具体的で、初心者でもよくわかりました」(S・Tさん)
「疑問に思っていたことを、現役の選手にいろいろ質問できて良かったです」(N・Mさん)
「グループでランニング中、個別にいろいろアドバイスをいただけて参考になりました。インターバル走はあまりやったことがなかったのですが、追い込みの感覚がつかめました」(Y・Kさん)
「走っている時のフォームの修正とか、苦しくなったときの対処法とか、直接の指導でなければわからないことをいっぱい教えてもらえて感激です」(T・Kさん)
主催/東京新聞  協賛/ヤクルト本社首都圏支店

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