神奈川 出題の傾向と解説

 ■英語■

 設問数七、小問題三十六と、前年より減少。読解、内容把握が重視され、時間がかかると判断されたためだろう。そのため内容は易しくなり、形式的にも変化がみられる。問四以外は読解力、理解力を要求される問題だった。問六は小問題ごとの資料を参照するものに、また、問七は例年の問六と問八を合わせた会話長文問題に変わった。内容は易しいが、日ごろから英文に慣れ親しんでおく必要がある。新年度の学習内容の変更を視野に入れた問題だろう。(横浜YMCA中学生科・米山真理子)

 ■数学■

 大問七題の出題で、内容的にも例年通り。対策は立てやすいだろう。問一は基礎的な計算。問二は基本的。問三は二次関数と直線。問四は二個のサイコロを利用した確率の問題。問五は二次方程式の応用。問四、問五は与えられたルールをしっかり読みとることが大切。問六は立体図形の出題で、内容的に三平方の定理も含まれている。問七は円の性質を利用する選択形式の証明問題と角度を求める問題。基本事項を押さえた上で、過去の出題を研究しておけば十分に対応できる内容。(横浜YMCA中学生科・藤川卓也)

 ■理科■

 出題形式は化学・物理・生物・地学分野から二題ずつの大問八題。三年履修分野を中心としながらも、一・二年分野からは、気体、化学反応・光、天体などからの出題があった。実験・観察を中心とした出題形式で全体的には標準的な問題だが、問一の(エ)、問二の(ウ)、問四の(ウ)などは基本的な理解をみる問題としては少し技巧的ではないかと思う。中学生レベルで考えられる、科学の概念を問うような標準的な問題をもっと多く出題してほしい。(横浜YMCA中学生科・塚本容子)

 ■社会■

 大問数、小問配分や出題形式、内容は昨年と同様だった。歴史的分野はテーマ史的出題で、歴史の流れを総合的に把握しているかを、公民・地理は基礎力や資料などの判断力を問う出題だった。昨年の参院選や「さいたま市」誕生など時事的問題を出題するなど工夫がみられる。しかし一方で、エンゲル係数に関する問いは、資料判断問題としては稚拙といわざるを得ない。歴史的分野にもいえることだが、事項の発生理由を問う出題があってもよいのではないだろうか。(横浜YMCA中学生科・中山敏久)

 ■国語■

 大問四題の出題は例年通り。出題レベルは文章の内容、設問ともに前年度より大幅に簡単に。平均点はかなりアップする見込み。問一(ウ)は前年度まで続いた部首問題に代わり、漢字そのものの意味を問う問題。(エ)は二年続けて短歌の出題。問二の小説は風景描写と人物の心情との関連付けがポイント。心情把握は容易。問三の評論文は環境、自然保護についてで、主張内容も一般的で難しくない。新出題の語句抜粋も容易。問四の古典は(注)と部分訳を参考にすれば簡単に解答できる。(横浜YMCA中学生科・真下友彰)


Copyright (C) 1995-2003,The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.
本ページ内に掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます