東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏公立高校入試 > 2010年 > 埼玉 > 記事

ここから本文

【埼玉】

鉄道事故、3281人に影響 公立高入試 別室受験、途中入室も

2010年2月17日

 十六日未明に川越市の西武新宿線で発生した脱線事故は、県内で同日行われた公立高校入試(前期募集)の受験生もトラブルに巻き込んだ。沿線などの十三校では三百人近い受験生が朝の集合時間に間に合わず、一部で全員の試験開始を三十〜五十分遅らせるなどしたため、全体で三千二百八十一人の受験生に影響が及んだ。 (杉本慶一)

 県教育局の担当者は「高校入試でこれほど大規模な遅れが起きたのは、気象による影響も含めて記憶にない」としている。

 西武新宿線は、狭山市−本川越間が午前十時半まで運転を見合わせた。遅刻者が相次いだ川越、所沢、狭山、入間各市の県立十三校では、一科目目の国語から受験生全員の試験開始を遅らせたり、遅刻者対象の別室受験を行ったりした。

 しかし、それでも五十一人が国語の開始に間に合わず、うち三十二人が国語を途中から十九人が次の数学から試験を受けた。県教育局は、この五十一人の合否については「やむを得ない事情なので、各高校で不利にならないように判定されるだろう」としている。

 十六日の受験者数は全日制(百四十七校)で四万九千四百九十四人、定時制(八校)で九百六十五人。実質競争率は全日制が一・四八倍。定時制は一・二四倍になった。

 試験会場のトラブルは上尾と栗橋北彩、児玉、越谷南の四校であり、監督教員が解答用紙の回収や問題用紙の配布を忘れるなどしたが、大きな混乱はなかった。

◆『電車止まり頭が真っ白』 川越南、130人が試験遅刻

 西武新宿線の事故の影響で、県立川越南高校では、受験生五百七十六人中、百三十人が午前八時四十五分の集合時刻に間に合わなかった。同校は試験開始時間を四十分遅らせたが、なお間に合わない受験生が三十五人いたため、試験開始後、十分以内に到着した二十三人が別室で受験。残りの十二人は二科目目から受験した。

 飯能市立中学の女子生徒(15)は「駅に行ったら電車が止まってて頭が真っ白になった。開始時間に間に合わず、別室受験でプレッシャーを感じた」と疲れた様子。所沢市立中学の男子生徒(15)は「朝のニュースで事故を知り、親に車で送ってもらった。動揺したが、開始までに落ち着けた」と話した。

 同校は「不可抗力なので、一科目目を受験できなかった受験生にも配慮する」とし、多数の遅刻者が出たことについて「最寄り駅が(西武新宿線の)南大塚駅しかなく、代わりの交通手段確保が難しかったのでは」とした。 (小沢誠介)

PR情報