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【東京】

採点ミス、今年はゼロに 都立高入試24日 先生も猛勉強!

都教委がマークシート導入校を対象に開いた研修会=昨年12月、東京都文京区で

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 二〇一五年度の東京都立高入試が二十四日に迫った。昨年、大量の採点ミスが見つかった問題を受け、都教育委員会は全国の公立高入試で初めてマークシート方式を一部に導入。採点・点検の日数も増やし信頼回復を期す。受験生だけでなく先生たちも「ぎりぎりまで、できることはすべてやる」との構えで本番に臨む。 (松村裕子)

 入試を間近に控えた今月中旬、マークシート方式を導入する都立狛江高校(狛江市)の職員会議で、プロジェクターで映し出された採点手順を約五十人の教員全員が再確認した。入試当日にも、試験終了後、教科ごとに採点方法をおさらいし、翌二十五日からの採点に備える。

 同校は一三、一四年実施分で計十八件の採点ミスがあり、本来は合格点に達していた受験生二人を誤って不合格にしていた。

 角順二校長は「採点の途中で分からないことがあれば自分で判断せず、相談するよう教員に伝えた。もう、絶対にミスできない」と気を引き締めた。

 都立高入試の採点ミスが発覚したのは昨年四月。過去三年間にさかのぼって答案用紙約四十二万枚を点検すると、94%の都立高で約三千五十件のミスが判明。誤って不合格とされていた十八校の二十二人を追加合格にした。

 都教委は、再発防止のため採点や点検に充てる日数を一日増やし、記号選択式の問題にはマークシート方式をモデル校二十校で導入する。録音された正答の音声データを聞き取りながら採点・点検するほか、合否のボーダーラインにある受験生の答案を合格発表前に再点検するなど、従来の方法を抜本的に見直した。

 これだけ念入りにするのは、大半が単純ミスだったためだ。過去三年間のミスを分析すると、正答と誤答の取り違えが53%、合計点の計算間違いが26%を占めていた。

 本番に向け、正答の音声データを読み上げるスピードを遅くしたデータを用意し、受験者数に応じてパソコンの数も増やした。マークシートを採点する読み取り機などのトラブルに備え、採点・点検期間中は、ソフトウエア業者とのホットラインも設ける。

 採点ミスは入試の根幹を揺るがし、受験生の人生を左右しかねない。合格発表は三月二日。都教委の川越豊彦・入学選抜担当課長は「ミスをなくすため、採点・点検業務の細部にわたって指示してきた。今年の入試は信頼回復への第一歩」と話している。

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