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【東京】

都立高入試 マークシート本格導入も 採点時間 まだ足りない

入試採点のデモンストレーション。記述問題はパソコンで行う=2月、都庁で

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 都立高校入試で二日、合格発表があった。今回の入試では、過去の多量採点ミスを受けてマークシート方式が本格導入され、島しょ部などを除く百六十八校で実施された。そのため選択問題は採点時間を短縮できたが、記述問題は慎重を期して点検したため、土日曜に出勤となった教員もいた。学校からは「余裕をもって採点するにはまだ時間が足りない」との声も漏れた。 (松村裕子)

 「マークシートで採点ミスがなくなった。二日間は授業がなく採点に集中できたのもありがたい」と、二〇一二、一三年の入試の採点ミスで追加合格者を出した狛江高(狛江市)の宮沢良美副校長は話す。

 都教育委員会は昨年マークシートを二十校で試験的に導入し、さらに採点期間を一日延ばして土日を除く四日間にした。最初の二日間は生徒を登校させず採点に専念させている。

 それでも、青山高(渋谷区)の大島良(まこと)副校長は「受験生が多く、記述問題の得点入力などで時間がかかり、土日がないと厳しかった」。ほかの学校も「都教委のマニュアル以上に何度も点検したため、土曜も作業した」という。

 合格発表会場で受験生に取材したところ、マークシートはおおむね好評だった。「塗りつぶすのに時間がかかった」という生徒もいたが、「採点間違いがなく安心」との声が多かった。

 都教委によると、マークシートを含め改善した採点方法で大きなトラブルはなかった。担当者は「今後、校長へのアンケートや採点担当者との意見交換を踏まえて、ほかに改善できる点がないか検討したい」と話した。

◆都立高入試 全日制173校で3万2026人合格

 都教育委員会は二日、都立高校の二〇一六年度入試で、全日制百七十三校で三万二千二十六人が合格したと発表した。

 実質倍率は一・四二倍で、現行の入試方法になった一九九四年度以降で最も高い。

 普通科の実質倍率一・四七倍も九四年度以降で最高で、最も倍率が高かったのは広尾(渋谷区)の二・二七倍。

 辞退者を見込み、合格者は募集人員より百九十二人多い。合格者が募集人員を下回ったのは島しょ部や工業系を中心に十四校。三日までの入学手続きで定員に満たなかった学校は二次募集をする。

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