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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・千葉】

<熱球譜>安房3年 田中幸貴主将 地元の声援受け健闘

2007年7月29日

7回表、右前打を放つ安房・田中幸貴主将

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 「まだ試合は終わってない。去年の夏も奇跡を起こしたんだ」

 1点を追う九回裏二死、安房の4番田中幸貴主将(三年)は、目の前で打席に立つ3番の岡崎大祐選手(三年)を見ながら、心の中でこうつぶやいた。

 安房は我孫子と激突した昨夏の3回戦で、2−4の九回裏に代打の岡崎選手が3点本塁打を放ち、逆転サヨナラ勝ちした。この経験があったからこそ、どんな窮地でも強気でいることができた。

 ノーシードの安房が勝ち上がるたびに地元は大いに活気づいた。そして快進撃を続けた選手たちもまた、地元に勇気づけられた。試合の合間に学校に戻るたびに「見ず知らずの人が『次も頑張れ』と応援してくれた」と田中主将。31年ぶりの決勝進出を懸けた戦いで2安打1打点と大活躍し、恩に報いた。

 試合は岡崎選手が二飛に倒れて終わった。「岡崎が打てなければ仕方ない」。仲間を強く信頼していたから、最後に自分が打席に立てなかったことに悔いはなかった。

 「本当に弱いチームだったが、全員が一体になれば結果が出ると分かった。ベンチの選手二十人だけじゃない。スタンドの応援もすべて一つだった」。大会を駆け抜けた“安房旋風”は、最後までさわやかだった。 

  (武田雄介)

 

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