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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・西東京】

<熱球譜>都昭和3年宮森智史選手 奮起を促した フルスイング 

2007年7月28日

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 頭上でバットを前後に揺らす独特の構え。2点先制された直後の二回裏、都昭和背番号13の“サヨナラ本塁打男”、宮森智史選手(三年)は「取り返してやる」と、闘争心をむき出しに打席に入った。

 一死一塁。この日の味方先発マウンドは、肋骨(ろっこつ)骨折から復帰して大会初登板の正木亨輝投手(二年)で、調子が乗らずボールが先行する苦しい立ち上がりだった。試合の流れをつかむためにも宮森選手の一打がほしい場面だった。

 カウント2−0からファウルとボールで2−1となった後、三球続けてファウルで粘って食らいついた。「いい投手だけど、全然打てる」。最後はボール気味の変化球に手を出し、空振り三振を喫したが、打線の奮起を促すようにすべてがフルスイングだった。

 春までは代打の切り札として一試合一打席が勝負だった。今大会は、一塁手から右翼手に転向して4試合にフル出場、13打数4安打6打点。前日の実践学園戦では九回無死一、二塁で左翼越えの逆転サヨナラ3点本塁打を放ち、真骨頂を発揮した。

 7点差を追う四回の高校最後の打席は、初球打ちで遊ゴロ。3試合20得点の打線に火を付けることはできなかったが、悔いは見せなかった。「いい球が来たら、打つ。打って勝つのが自分たちの野球です」。小手先ではなく、全力でぶつかった思いがにじみ出ていた。 (原昌志)

 

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