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【第90回全国高校野球選手権大会(2008)・千葉】

<熱球譜>友との二人三脚『楽しかった』 東邦大東邦3年 佐々木 啓太捕手

2008年7月16日

 8点差の八回二死、打席の佐々木啓太捕手がフルカウントで7球目を見送った瞬間、試合は終わった。見逃し三振。「あいつなら何とかしてくれる」と信頼する、次打者の土川太一投手に回すことはできなかった。

 佐々木捕手は、高校から野球を始めた土川投手とバッテリーを組み二人三脚で苦労を重ねた。入部当初、変化球を投げられなかった土川投手。一年の夏からスライダーの習得に励み、数え切れないほど投げ込んだ。

 「リリースが早い」「腕の振りを直球と同じに」…。少年野球の経験がある佐々木捕手が助言。厳しい冬場を乗り越えたころ、唯一の武器が完成した。

 女房役はこの日、強豪の千葉経大付が相手でも強気だった。三回表一死満塁のピンチはスライダーで重殺。「苦労が詰まった変化球で攻めたかった」。配球の六割はスライダーだった。

 試合後「バッテリーが組めて楽しかった」と佐々木捕手。土川投手は「ありがとう、と言いたい」と応じる。二人は敗戦の悔しさを感じさせず、すがすがしさを残して球場を去った。 (武田雄介)

 

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