東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 90回大会 > 千葉 > 記事

ここから本文

【第90回全国高校野球選手権大会(2008)・千葉】

<熱球譜>経験不足 闘志でカバー 千葉南3年 瀬下 弥鶴捕手

2008年7月18日

8回表、本塁のクロスプレーで失点を防いだ千葉南3年・瀬下弥鶴捕手(左)=青葉の森野球場で

写真

 初回二死三塁。桜林の4番打者への2球目を後逸して1点を失った。記録は暴投だが、「後ろにそらしたらすべてぼくの責任。あれはパスボールです」と二年生の浜田淳嗣投手をかばった。

 「思い切り投げてこい」。ミスに肩を落とす浜田投手に声をかけると、笑顔が返ってきた。頼りになる主将でもある女房役の一言で、二年生エースは奮起。出だしがうそのように、やや格上の桜林に終盤まで食らい付き観衆をわかせた。

 捕手を任されてまだ1年足らず。足りない経験は持ち前の闘志でカバーしてきた。

 八回、1点を失いなお二死二、三塁で適時打を許したが、二走とのクロスプレーで本塁に立ちはだかり、この回を2失点で切り抜けた。「まだ追いつけるぞ」。勇敢なプレーでナインを鼓舞した。

 試合はひっくり返らなかった。悔しいはずなのに不思議と充実感も。「すべて出し切った気がする」。泥まみれの顔から白い歯がのぞいた。 (武田雄介)

 

この記事を印刷する

PR情報

記事一覧

記事一覧