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【第90回全国高校野球選手権大会(2008)・群馬】

『もう桐一には負けない』 樹徳・岡貴之投手(2年)

2008年7月26日

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 がっくりと打席の脇でうずくまった。九回表二死一、二塁、一打逆転の好機。2ストライク3ボールのフルカウントで外角直球を見逃し三振。試合終了。次に打席に立つはずだった先輩が駆け寄り、声をかけた。

 初回、マウンドに上がると、下を向いて数秒間、じっと動かなかった。中学時代から続けている願掛け。勝つことだけをイメージした。1点を追う七回裏には先頭打者に四球を与えた。六回裏に2点目を奪われたばかり。迎えた打者は、本塁打を浴びた田部井雄基選手。内野ゴロで併殺に仕留め、切り抜けた。

 「人の支えを感じられる」と投手の魅力を語る。ピンチでもナインに声をかけられると笑みを浮かべた。今大会は背番号1を背負い全試合で先発。本塁打を2本放つなどチームに貢献し、16年ぶりの甲子園出場に向け、投打に活躍した。

 試合後、「悔しい」とつぶやき、唇をかみしめた。「(これから)秋、春、夏と全部優勝します。もう桐一には負けません」。涙は見せなかった。 (石井友恵)

 

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