東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 91回大会 > 東東京 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・東東京】

<熱球譜>夢託し『努力 裏切らない』 駒場学園 小橋克洋主将(3年)

2009年7月26日

5打数4安打と活躍した駒場学園の小橋主将=神宮球場で

写真

 今大会、1番打者として7割超の打率でチームを引っ張ってきた駒場学園(世田谷)の小橋克洋主将(三年)は、帝京に6点先制された六回走者一、二塁の好機に初球を中前へ打ち返し、1点を返した。さらなる反撃を信じ、仲間の打席を見守った。

 ここ数年、上位進出を果たす駒場学園だが、小橋君は「甲子園に行くにはさらに厳しい練習が必要だ」と感じた。自ら率先して取り組み、部員にも冬場の走り込みなどつらい練習を課し、「厳しすぎる」と反発を受けることもあった。

 優勝目指して準備を進めてきたが、大会直前に学校が新型インフルエンザ禍で休校になるアクシデントに見舞われた。一週間練習できず、気落ちしたチームは練習試合でまさかの大敗を喫した。

 小橋君は「勝たないと野球は楽しくない。もう一度、おれについてきてほしい」と部員に呼び掛け、今大会に臨んだ。言葉通り驚異的な出塁率でチームを盛り上げ、ベスト8入り。この日も5打数4安打と気を吐いた。

 試合後、「鬼のような主将だったと思う。最高のチームだった。努力は裏切らないことが伝われば、うれしい」と涙をこらえながら、後輩たちに優勝を託した。 (西川正志)

 

この記事を印刷する

PR情報