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【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・茨城】

<ヒーロー>背番号17の4番の真価 常総学院 黒田昂希選手(3年)

2009年7月30日

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 「4番だから任せるぞ」。六回裏、2死二、三塁。背番号17の4番は木内監督に告げられた。インコースの甘い球を思い切り振り抜くと、打球は内野の頭を越え2点を先制。「緊張よりもチャンスで打順がきたという喜びの気持ち。監督の期待に応えたかった」と振り返った。

 新チーム発足当初は4番。だが、打撃フォームの修正で悩み過ぎ、ストライクとボールの見分けすらつかなくなった。今春の県大会で結果を出せず、関東大会ではランナーコーチ。それが仲間や監督の励ましで開き直った。フォームを研究し、打つ前にバットの頭を前に出し、肩を回して自分を大きく見せるようにした。心にゆとりが生まれ始めた。

 優勝後の記念写真は指を4本立てた。そこには今春に妻を亡くした木内監督への思いもあった。「監督さんはいつも熱いまま球場に来てくれていた。史上初の4連覇で元気づけたかった」

 いよいよあこがれの甲子園。「小さいころから夢見た舞台。楽しんでやりたい」。苦しい時期を乗り越えた4番は一回り大きくなった。

  (中津芳子)

 

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