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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・千葉】

<熱球譜>成長したエース 堂々と 千葉商大付 平部 隆投手(3年)

2010年7月18日

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 本来は気の強い方ではない。三塁手をやっていたころは、「ボールが飛んできたら顔面蒼白(そうはく)。ミスをすると泣きだしてしまうような選手だった」と、幼稚園のころからの先輩でもある、岡野賢太郎コーチは振り返る。

 そんな選手がひょんなことから投手にコンバートされ、秋の県大会優勝を果たす原動力となった。今大会は押しも押されもせぬエース。

 十七日の試合でも先発し、序盤に味方打線から3点の援護を受けた。だが、「リードしている油断があった」。平部投手が悔やむのは五回裏2死一、二塁、高めに抜けたスライダー。逆転の2点適時打を打たれた球だ。

 「チームに申し訳ないという気持ちしかない」。冬場の走り込みで昨年秋より体重が5キロ増え、たくましくなったエースは試合後、涙をぬぐうこともなく肩を震わせた。

 「あいつは投手をやるようになってから人間的に成長した。ピンチでも笑顔。今日も堂々とした投球だった」。マウンド上の平部投手のように、岡野コーチも笑顔を見せた。 (深世古峻一)

 

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