東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 92回大会 > 東東京 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・東東京】

<熱球譜>最後まで投げたかった 修徳3年 三ツ俣大樹投手

2010年7月28日

関東一にサヨナラ負けし、号泣する高橋投手(右)に声をかける修徳・三ツ俣投手

写真

 泣きじゃくって足に力が入らない高橋史典投手の顔を肩で受け止め、腕で背中を支えた。「全部おれが悪いから。おまえは頑張った」。八回途中で降板した三ツ俣大樹投手は負けた直後、自分も泣きながら、最終回に打ち込まれた後輩を気遣った。

 エースで4番。主将の菊入滉平捕手とともに、プロ注目のバッテリーだった。決勝では六回まで1失点。逆転した七回には二人で適時打を放ち、あと少しで甲子園という形をつくった。

 だが一度見た悪夢が再来する。八回裏、グラウンドになかなか出てこない三ツ俣投手。途中降板した初戦と同様、足をつって治療していたのだ。マウンドに上がったものの3点目を失い、高橋投手に後を託した。

 「最後まで投げたかったが、自分の力不足でした。本当に情けない」と涙ながらに振り返る三ツ俣投手。投球自体は悪くなかっただけに悔しさが募る。

 菊入捕手は「今日の三ツ俣をねぎらう言葉はありません」。葛飾区の小学生リーグで対戦し、三ツ俣投手を「すごいな」と思って以来の仲。「二人の間では、甲子園は大前提。今日は日本一への折り返し地点のはずだった」。冷たく聞こえる言葉の裏には、全く別の気持ちがこもっているのに違いなかった。 (梅野光春)

 

この記事を印刷する

PR情報